FANG(ファング)

読み方: ふぁんぐ
分類: 銘柄(IT企業群)

FANG(ファング)は、Facebook(フェイスブック)、Amazon.com(アマゾン・ドット・コム)、Netflix(ネットフリックス)、Google(グーグル)の4社の頭文字をつないだ造語(呼称)をいいます。

2015年頃から米国の株式市場で使われるようになった巨大ネット(ハイテク)銘柄群を指し、また英語の"fang"には、「牙(きば)」という意味があります。

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FANGの呼称と活動

FANGは、米国の投資家でパーソナリティーのジム・クレイマー氏(Jim Cramer)が、当時(2015年頃)、注目したい成長企業群として挙げ、名付けたものだそうです。

現在、世界において、FANGは、情報技術やビッグデータ、AI(人口知能)などを駆使して斬新な製品やサービスを生み出し、人々の生活や産業の構造を大きく変えつつありますが、その一方で巨大な影響力から規制強化の動きもあります。

FANGの構成企業

FANGは、米国を代表するネット企業群で、各社は独自のビジネスをグローバルに展開しており、その概要を以下のようになっています。

Facebook(フェイスブック)

2004年にハーバード大学に在籍していたマーク・ザッカーバーグらによって、米国のマサチューセッツ州で創業(現本社は、米国のカリフォルニア州)。学生向けの交流サイト「Thefacebook」からスタートし、2009年に先行していた「MySpace」を追い抜き、世界最大のソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)となり、2012年にNASDAQに上場。

現在、世界最大のSNS「Facebook(フェイスブック)」やメッセージアプリ「Messenger(メッセンジャー)」、写真共有SNS「Instagram(インスタグラム)」などを提供。

Amazon.com(アマゾン・ドット・コム)

1994年にプリンストン大卒で銀行業界やヘッジファンド業界などでキャリアを積んだジェフ・ベゾスが、米国のワシントン州・シアトルで創業。オンライン書店からスタートし、1997年にNASDAQに上場。

現在、世界最大のECサイト「Amazon」と世界最大のクラウドコンピューティングサービス「Amazon Web Services」が事業の二本柱。また、個人向けには、ECサイトに関連するものとして、電子書籍リーダー「Kindle」、タブレット「Fire」、スマートスピーカー「Echo」、動画配信「Prime Video」なども提供。

Netflix(ネットフリックス)

1997年にソフトウェア業界で共に活躍していたリード・ヘイスティングスとマーク・ランドルフによって、米国のカリフォルニア州で創業。オンラインでのDVDレンタルサービスを立ち上げ、業容を拡大し、2002年にNASDAQに上場。その後、「動画ストリーミングの波が到来する」と予測していたヘイスティングスが中核事業だったDVDレンタルサービスを、2007年にストリーミング配信サービスに本格的に移行。

現在、有料メンバーが利用するエンターテインメントに特化した世界最大級の動画配信サービス「Netflix」を運営し、既存のコンテンツに加え、独占配信やオリジナル作品も提供(自社の制作スタジオを保有し、多額の製作費を投入)。

Google(グーグル)

1998年にスタンフォード大学に在籍していたラリー・ペイジとセルゲイ・ブリンによって、米国のカリフォルニア州で創業。2004年にNASDAQに上場し、2015年より持株会社のAlphabet(アルファベット)の傘下(2015年以降、Alphabetが上場企業)。

現在、検索エンジン「Google」、オンライン広告「Google 広告」、オンラインストレージ「Google ドライブ」、無料メール「Gmail」、オペレーティングシステム「Android」、スマートフォン「Google Pixel」、スマートディスプレイ「Google Nest」などを開発・提供。

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