テーパリング

英語名: Tapering
分類: マーケット|金融政策

テーパリングは、金融政策において、量的金融緩和の縮小のことをいいます。これは、中央銀行の量的金融緩和(QE)による毎月の資産購入の規模を徐々(段階的)に縮小していき、最終的に資産購入額をゼロにしていくことを指します。また、「tapering」という用語は、細長いロウソク(taper candle)と語源を共有し、ロウソクが徐々に燃え尽きていくように、活動や力などが先細りになっていくことを意味します。

本用語は、2013年5月にFRB(米連邦準備制度理事会)による異例の量的金融緩和の縮小(テーパリング)の示唆により、米国債市場をはじめ国際金融市場に大きな波乱を巻き起こしたことで、マーケットにおいて注目されるようになりました。実際、FRBのバーナンキ議長が量的金融緩和からの出口戦略の端緒としてテーパリングを市場に刷り込もうとしただけで、金融市場が大混乱を来し、その対応の難しさが浮き彫りとなりました。その後、FRBは、バーナンキ議長からイエレン議長へと交代し、市場との対話を通じてテーパリングを徐々に織り込み、2014年1月から債券購入プログラムを縮小し、2014年10月のFOMCでプログラム終了を決定しました(買入終了により、利上げ時期が次の焦点に)。

一般に伝統的な短期金利の誘導が効かなくなった量的金融緩和の世界では、テーパリングの開始は「伝統的な短期金利誘導の最終利上げに相当するもの」ですが、それをいかに上手くやるかは中央銀行の手腕にかかっており、時としてマーケットを大きく混乱させることがあります。なお、最初にテーパリングを実施したのは米国(FRB)でしたが、同じく大規模な量的金融緩和を実施している日本(日銀)も同じ問題を抱えています。