オフショア市場

読み方: おふしょあしじょう
英語名: Offshore market
分類: マーケット

オフショア市場は、「オフショアセンター」とも呼ばれ、国内の金融市場とは別に、規制や税制面などで優遇されている国際金融市場をいいます。これは、国境を越えて行われる資金取引(調達・運用)に対して、規制や課税方式などを国内市場とは切り離し、比較的自由な取引を認めた、主に非居住者向けのマーケットとなっています。また、世界各地のオフショア市場は、国際金融センターとしての役割を担っており、源泉所得税が課されないのが一般的です。

現在、世界において、英国や米国、シンガポール、香港、マレーシア、バーレン、ルクセンブルク、バハマ、ケイマンなど様々な国でオフショア市場が開設されており、また日本では、「東京オフショア市場」が開設されています。ちなみに、本用語の中の「オフショア(Offshore)」とは、岸から離れた市場という意味があります。

オフショア市場の形態(タイプ)

世界のオフショア市場は、内外一体型、内外分離型、タックスヘイブン型の3つの形態(タイプ)に大別されます。

内外一体型

内外一体型は、ロンドン市場のように、オフショア市場と国内市場間の資金移動が一体となっているものです。

内外分離型

内外分離型は、ニューヨークのIBF(International Banking Facilities)、シンガポールのACU(Asian Currency Unit)、日本のJOM(Japan Offshore Market)のように、オフショア市場と国内市場間の資金取引が別に管理されているものです。

タックスヘイブン型

タックスヘイブン(租税回避地)型は、タックスヘイブンと呼ばれる国・地域にペーパーカンパニーを設立し、記帳だけを管理することで、無税または低税率を享受できるものです(金融市場としての実体はほとんどない)。

東京オフショア市場の概要

日本においては、1984年5月の「日本円・ドル委員会」の報告書を受けて、金融資本市場の自由化・国際化を図るという観点から、1986年12月に「東京オフショア市場(Japan Offshore Market)」が誕生して以降、オフショア市場のタイプは、制度上の制約の少ない内外分離型(内外遮断型)となっています。

現在、日本の金融機関が本邦オフショア市場で取引を行う場合は、財務大臣の承認を得て「特別国際金融取引(JOM:Japan Offshore Market)勘定」を開設し、通常の国内資金取引とは区別して行う必要があります。具体的には、海外から調達した資金を海外へ貸し付ける「外-外取引」を原則とし、取引の相手方は非居住者および特別国際金融取引勘定を持つ国内の金融機関に限られています。