医療法人

医療法人は、医療法の規定に基づき設立された法人をいいます。これは、病院、医師もしくは歯科医師が常時勤務する診療所または介護老人保健施設を開設することを目的としており、「社団たる医療法人」と「財団たる医療法人」の二つに大別され、現在、社団たる医療法人が医療法人全体の大多数を占めています。

一般に医療法人は、医療法において、自主的にその運営基盤の強化を図ると共に、その提供する医療の質の向上、及びその運営の透明性の確保を図り、その地域における医療の重要な担い手としての役割を積極的に果たすよう努めなければならないとされています。

●社団たる医療法人

病院や診療所、介護老人保健施設などを開設することを目的とした人の集まりで設立される医療法人。通常、複数の人から設立のための資金や不動産、医療用機械などの出資を受けて設立される。

●財団たる医療法人

財産を法人格の基盤とし、個人または法人が無償で寄付する財産に基づいて設立される医療法人。持分が無いため、解散時の財産は、国や地方公共団体、他の医療法人のいずれかへ帰属させることになる。