FCA

読み方: えふしーえー
英語名: Financial Conduct Authority
分類: 英国

FCAは、金融用語としては、"Financial Conduct Authority"の略で、英国の金融行為監督機構のことをいいます。また、貿易用語としては、"Free Carrier"の略で、運送人渡しのことをいいます。

ここでは、金融用語と貿易用語の「FCA」について、簡単にまとめてみました。

目次:コンテンツ構成

FCA:Financial Conduct Authority

FCAは、"Financial Conduct Authority"の略で、日本語では「金融行為監督機構(金融行為規制機構)」と呼ばれ、英国の全ての金融機関に対して、金融行為規制と健全性規制を行う金融監督機関をいいます。

2012年に金融危機を防げなかったことを背景に、英国で金融サービス法が成立し、2013年4月にFSA(Financial Services Authority:金融サービス機構)の後継機関の一つとして、PRA(Prudential Regulatory Authority:健全性規制機構)と共に発足したもので、イングランド銀行から独立した機関となっています。

現在、英国では、FPC(Financial Policy Committee:金融安定政策委員会)が金融安定化の観点からマクロレベルの監督を行い、 またPRAとFCAが健全性と金融行為の観点からミクロレベルの監督を行う体制になっています。

◎FCAの金融行為規制における監督は、預金受入機関、保険会社、投資会社の他、独立系金融アドバイザー、アセットマネジメント会社など英国における全ての金融機関が対象。

◎FCAの規制は、市場の良好な機能の維持を目的とし、それにより金融サービス取引の公正性を確保できるとしている。

※イングランド銀行内には、PRAとFPCが設置されている。
※PRAは、規制上重要な機関を監督対象としている。

FCA:Free Carrier

FCAは、"Free Carrier"の略で、貿易において、運送人渡しのことをいいます。これは、インコタームズ2020が規定する「いかなる単数または複数の運送手段にも適した規則 (Rules for Any Mode or Modes of Transport)」の一つ、通常、航空輸送と海上コンテナ輸送の場合に使われます。

具体的には、輸出業者(売主)が輸出通関費用を負担し、また輸出地の指定場所(積み地のコンテナターミナル等)で、輸入業者(買主)の指定した運送人に物品(貨物)を引渡した時に危険負担と費用負担が買主に移転するという内容になっています。

なお、インコタームズ2020の「あらゆる輸送形態に適した規則」には、FCA(運送人渡し)の他に、EXW(工場渡し)、CPT(輸送費込み)、CIP(輸送費保険料込み)、DAP(仕向地持込渡し)、DPU(荷卸込持込渡し)、DDP(関税込持込渡し)があります。

※インコタームズ(Incoterms):国際商業会議所(International Chamber of Commerce:ICC)が制定した貿易取引条件の解釈に関する国際規則。