理財商品

読み方: りざいしょうひん
英語: Wealth Management Products(WMP)
分類: 中国

理財商品は、中華人民共和国において、主に個人投資家向けに発行(販売)される人民元建ての資産運用商品をいいます。

特定の商品を指すのではなく、銀行を経由しない不透明な投融資(影の銀行:シャドーバンキング)を象徴する存在と言えるもので、年10%を超えるような高利回りで巨額の資金を集め、銀行からの融資を受けにくい建設会社や不動産会社、石炭会社、インフラ会社などに投融資をする原資となっています。

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理財商品の設定と販売

21世紀に入って、中国では、急激な経済成長に伴って巨額の資金を必要としましたが、銀行が全ての融資に応えられたなかったり拒んだりしたため、迂回投融資の理財商品に巨額の民間資金が流れ込みました。

通常、信託会社が設定し、投融資先の債券や貸出債権を小口化して銀行などが販売するケースが多いため、個人投資家は、リスクを十分に認識せず、元本が保証されていると誤解する人も少なくありません。

理財商品のリスク

その後、景気減速や放漫経営などで投融資先が破綻(焦げ付き)する事態が発生し、理財商品の債務不履行(デフォルト)が何度か懸念され、その度に中国の金融市場が動揺するようになりました(信用リスクの拡大が金利上昇を招くようになった)。

特に2013年頃から中国が抱える金融不安として世界的に注目され、理財商品の残高があまりに巨額で全てが滞りなく返済されるかどうか分からないため、世界経済の新たなリスクの一つとして捉えられています。

理財商品の取引規制

これまで、理財商品は、地方融資平台を通して、地方政府による不動産開発等に投資され、不動産バブルを引き起こしたケースも数多くありました。

中国政府は、このような状況の中、理財商品に対して取引の規制に乗り出していますが、一方で破綻した場合も救済するケースがあるため、シャドーバンキングの規制や救済措置など解決すべきことは非常に多いです(投資家に甘すぎると、モラルハザードが発生する)。