アジャスタブル・ペッグ制

読み方: あじゃすたぶるぺっぐせい
英語名: Adjustable peg
分類: 通貨制度

アジャスタブル・ペッグ制は、日本語では「調整可能釘付け相場制」と訳され、ブレトンウッズ体制(旧IMF体制)の下での固定為替相場制度をいいます。これは、第二次世界大戦後から1970年代初頭(米国の金・ドルの交換停止、主要国の変動相場制への移行)まで続いた国際金融の基本的な枠組みで、為替平価は「」または「米ドル」に対して設定され、自国通貨の為替相場を為替平価の上下1%以内に維持する義務がありました(国際収支の基礎的不均衡が生じた場合には、国際通貨基金(IMF)の同意により為替平価の変更が許容された)。ちなみに、日本は、戦後の占領下で1ドル=360円という固定相場を受け入れ、このレートが23年間も続きました。

一般にアジャスタブル・ペッグ制では、スムーズな為替調整(為替平価の変更)がなされなかったため、時代の変遷と共に、国際収支の不均衡に歪みが内包されていきました。そして、1970年代の主要国の変動相場制への移行後に一挙に為替調整が行われ、その反動として大幅なオーバーシューティングを繰り返すことになり、それが世界経済を戦後最悪といえる状況(世界同時不況)に導く結果になったとも言われています。