公的年金の仕組みと役割は?

現在、年金について様々な議論がなされていますが、特に財源の確保と給付水準が大きなポイントになっています。

と言いますのも、公的年金制度においては、年金の実質価値が目減りしないように、物価の上昇にあわせて年金額が改善される仕組みとなっており、老齢年金は高齢者の老後の生活を実質的に支える役割を果たしているからです。

こうしたことが可能なのは、現役世代が必ず制度に加入することによって、安定的な保険集団を構成し、年金給付に必要な財源を後代の負担に求める、「世代間扶養」の仕組みによっているからです。

年金は誰もが将来受給するものであり、私達の将来の生活設計にとって非常に重要なものです。しかしながら、今後の少子・高齢化社会において、現役世代の保険料負担が過重なものとなる可能性が高く、そうならないためには、一定の積立金を保有し、その運用収入によって、将来の保険料負担を軽減する財政運営を行う必要があります。このような観点からも、今後の年金に関する動向には注意が必要です。

次に年金は、全ての人が同じ制度に加入しているかと言うと、それは違い、その人の職業などによって、加入する制度が異なります。そのため、自分がどの制度にどのくらい加入してきたかにより、将来受け取る年金額が変わってきます。

年金関連の法律は、何度も改正され、1961年に国民皆年金体制が実現しました。つまり、20歳以上60歳未満の全国民が、1号から3号のいずれかの被保険者となり、保険料を負担することにより、すべての人が年金を受けられる制度となっているのです。

年金の被保険者の種類は?

▼第1号被保険者

学生や自営業の方などが対象。

▼第2号被保険者

会社員や公務員の方などが対象。

▼第3号被保険者

2号被保険者の配偶者(被扶養者)が対象。

年金の種類は?

老齢年金

老後の生活を支援するために支給される年金。

障害年金

ケガや病気で障害者になったときに支給される年金。

遺族年金

世帯主の死亡など遺族の生活を支援するために支給される年金。