リーマンショック

英語名: Lehman Shock
分類: 国際情勢|金融危機

リーマンショックは、2008年9月に米国の名門投資銀行(全米第4位)であるリーマン・ブラザーズ(Lehman Brothers)が経営破綻したことにより、世界的な金融危機の引き金となった出来事(株式暴落と信用収縮)をいいます。

2007年のサブプライムローン問題に端を発した米国の住宅バブル崩壊は、2008年の中旬になって広範囲の資産価格の暴落を引き起こし、2008年9月15日に、金融業界の中でも特に大きなリスクを取っていたリーマンがチャプター11(米連邦破産法第11条)の適用を連邦裁判所に申請し、ついに破綻しました(負債総額が約64兆円という史上最大の倒産劇)。2008年3月にベアー・スターンズの経営危機に際しては、政府による救済があり、当時、マーケット(市場)では、大き過ぎるリーマンが見捨てられるとは全く思っておらず、この破綻が市場の予想外であったため、世界的な株式相場の大暴落が起りました(前夜まで続いた身売り交渉が頓挫し、政府は最終的に救済せず)。

また、リーマンの破綻をきっかけに、第二のリーマンが現れて、欧米の大手金融機関の連鎖破綻が起こるのではないかという疑心暗鬼が市場に広がり、資金調達の場である金融市場が全く機能しなくなりました(金融システム不安から、国際的な金融収縮が発生)。このような危機的状況に対して、FRBを始めとした各国の中央銀行は資金を直接供給すると共に、欧米諸国を中心に大手金融機関に対して、公的資金を使って資本注入などが行われました(リーマンに続き、9月16日にAIGが危機に陥り、FRBが緊急融資を行い、政府の管理下で経営再建)。

歴史的に見て、2008年のリーマンショックは、一企業の経営破綻というレベルの出来事ではなく、サブプライム問題を世界的な金融危機に発展させ、さらに逆資産効果と需要消失による世界同時不況に陥れる「引き金」となった出来事であり、世界の実態経済に大きな傷跡を残すことになりました。