ペッグ制

読み方: ぺっぐせい
英語: Pegged exchange rate system
分類: 通貨制度

ペッグ制は、為替相場制度の一つで、自国・地域の通貨価値を世界の基軸通貨に連動させる固定相場制をいいます。

主に米ドルとの連動を指し、通貨当局外国為替市場で介入するなどしてレートを一定範囲に収めることで、自国の通貨と特定の通貨(米ドル)との為替レートは一定に保たれます(その他の通貨との為替レートは変動する)。

◎固定相場制とは、為替相場の変動を固定もしくは極小幅に限定する制度をいう。

◎ペッグ制の"ペッグ(peg)"には、「釘止めし、安定させる」といった意味合いがある。

現在、ペッグ制は、世界において、貿易規模が小さく、輸出競争力のある産業が少ない国などが採用しており、通常、これらの国は、貿易を円滑に行うなどの理由から、自国の通貨を貿易において結びつきの強い国の通貨と連動させています。

なお、本制度では、その仕組み上、相場維持のために、連動させる通貨の国に金融政策を追随しなくてはならないという問題点があります。

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