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外国為替(外為)
読み方: | がいこくかわせ(がいため) |
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英語: | Foreign exchange |
分類: | 概念 |
外国為替(外為)は、英語では「Foregin Exchange(FX)」と呼ばれ、異なる2つの通貨を交換することをいいます。これは、狭義の意味では、通貨同士の交換を指しますが、広義の意味では、現金の輸送を行わずに、国際間の貸借を決済するのに用いられる信用決済手段を指すこともあります。
目次:コンテンツ構成
外国為替(外為)と内国為替(内為)
為替とは、送金や振込、手形、小切手などで、現金を移動させることなく、代金の支払いなどの決済を行うことをいい、大きく分けて、海外との為替取引である「外国為替(外為)」と、国内の為替取引である「内国為替(内為)」の二つがあります。
また、関係者間の資金の動く方向から、「並為替」と「逆為替」の二つに分類されます。
|並為替(送金為替)|
支払人から受取人に代金を送る方法 (送金小切手、郵便送金、電信送金)
|逆為替(取立為替)|
輸出入取引で使われる方法 (荷為替手形取立・・・)
外国為替(外為)の具体例
外国為替(外為)は、異なる2つの通貨を交換することをいい、日常において、ビジネスでも、プライベートでも、様々な関わりがあります。
例えば、資産運用(外貨投資)の一つとして人気のある「外国為替証拠金取引(FX)」は、1998年施行の改正外為法によって誕生したもので、現在、個人でも外為を低コストで気軽に取引できるようになっています。
・海外貿易の際の輸出予約や輸入予約
・海外出張や海外旅行の際の外貨両替
・海外への送金、海外からの送金
・外貨預金、外国為替証拠金取引 他
外国為替(外為)が取引される要因
世界には様々な通貨があるため、異なる通貨を交換する「外国為替(外為)」が必然的に発生したわけですが、日常的には、以下のような要因で日々取引されています。
・実需:輸出入為替、海外送金、外貨両替、資本取引
・リスクヘッジ:外貨債権・外貨債務の価値確定
・プロフィットゲイン:投機、投資
・為替水準の是正:通貨当局の市場介入
外国為替(外為)のリスク
外国為替(外為)には、一般的には、以下のようなリスクがあります。
・為替変動リスク:為替レートが変動するリスク
・信用リスク:為替取引が実行できなくなるリスク
・デリバリーリスク:受渡し(決済)ができなくなるリスク
・流動性リスク:取引がスムーズにできなくなるリスク
・カントリーリスク:通貨を発行する国が危機になるリスク
・オペレーションリスク:事務手続きやシステムのリスク
外国為替に関する基本用語
ニュースや資産運用などでよく目にする、「外国為替」が入る基本用語には、以下のようなものがあります。
|外国為替取引|
為替レートを基に異なる2つの通貨を交換する取引。
|外国為替市場|
外国為替取引が行われる場の総称をいい、銀行等の金融機関同士の取引市場である「インターバンク市場」と、銀行等の金融機関と顧客との取引市場である「対顧客市場」の二つから構成される。
|外国為替公示相場|
銀行等の金融機関が顧客に提示する為替レート。
|外国為替先物予約|
特定の外国通貨を、将来の一定の時期に一定の価格で受け渡すことを、現時点において約定する取引。
|外国為替ブローカー|
インターバンク市場で外国為替取引の仲介を行う業者。
外為法の歴史と改正ポイント
外国為替(外為)は、かつては法律(外為法)により取引に制限がありましたが、今日では完全に自由化され、より多様な取引が可能になっています。
外為法の歴史
・1949年:外国為替及び外国貿易管理法制定、原則禁止
・1980年:第一次改正、原則自由(事前許可・届け出必要)
・1998年:第二次改正、資本取引も為替取引も完全自由化
外為法の改正ポイント
・法律名が「外国為替及び外国貿易法」に変更
・為替業務に誰でも自由に参入できる
・誰とでも為替取引が自由にできる
・企業内部で為替ポジションの相殺ができる