欧州連合(EU)の基本情報

欧州連合(EU)は、ベルギーのブリュッセルに本部を置く、ヨーロッパ各国による国家連合体です。

1993年11月にマーストリヒト条約(欧州連合条約)の発効により発足し、前身のEC(欧州共同体)を基礎に、外交・安全保障政策の共通化と経済・通貨統合の実現を目的としています。また、各加盟国は主権国家でありながら、その主権の一部をEUに譲るという、世界で類を見ない仕組みに基づく共同体となっています。

現在、域内の人口は4億人を超え、EUは、全ての欧州市民に平和や繁栄、自由を保障すると共に、平和構築や開発援助などを通じ、世界の平和と安定に積極的に貢献することを目指しています。また、域内の多くの国では、出入国や税関の審査が廃止されており、人や物が自由に移動できるようになっています。

なお、日本とEUの間では、2019年に日EU経済連携協定(EPA)が発効しました。

欧州連合(EU)の3つの柱

・単一市場、単一通貨(ユーロ)を含めたヨーロッパ共同体
・共通した外交防衛政策
・法務および国内問題における協力

欧州連合(EU)の特色

・欧州連合条約に基づく、政治・経済統合体
・経済・通貨同盟については、国家主権の一部を委譲
・EU域内の貿易が非常に多い
・EU域内の経済格差が非常に大きい
・EU域内の通商活動の自由を保障
・EU市民であればEU内での移動や就労は自由
・金融政策は欧州中央銀行制度によって決定
・伝統的にインフレへの対応が早い
・環境問題への取り組みは積極的

欧州連合(EU)の参加国-27国(2023年)

1958年(原加盟) ドイツ、フランス、イタリア、ベルギー、オランダ、ルクセンブルク
1973年(第1次拡) イギリス、アイルランド、デンマーク
1981年(第2次拡) ギリシャ
1986年(第3次拡) スペイン、ポルトガル
1995年(第4次拡) オーストリア、スウェーデン、フィンランド
2004年(第5次拡) ポーランド、チェコ、ハンガリー、エストニア、ラトビア、リトアニア、マルタ、キプロス、スロバキア、スロベニア
2007年(第6次拡) ブルガリア、ルーマニア
2013年(第7次拡) クロアチア
2020年(脱退) イギリス脱退

欧州連合(EU)の概要

名称 欧州連合(European Union)
面積 429万平方km(日本の約11倍)
人口 4億4,732万人(2020年、日本の約3.6倍)
公用語 加盟国の言語
主要機関 欧州理事会欧州連合理事会欧州委員会欧州議会、欧州裁判所、欧州中央銀行
EU本部 ブリュッセル(ベルギー)
欧州議会 ストラスブール(フランス)
欧州中央銀行 フランクフルト(ドイツ)
主要輸出相手国 米国、中国、スイス、ロシア、トルコ、日本、英国
主要輸入相手国 中国、米国、ロシア、スイス、トルコ、日本、英国

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