LINE Pay(ラインペイ)

LINE Pay(ラインペイ)とは、国内最大級のコミュニケーションアプリのLINE(ライン)から簡単に利用できる、モバイル送金・決済サービスをいいます。これは、楽天ペイやPayPayなどよりも早い、2014年12月からサービスが開始され、現在、LINEの友だちに気軽に送金ができたり、スマートフォンで簡単・スピーディーに支払いができたりします。

また、LINE Payは、LINEが海外にも展開していることから、日本以外で、台湾、タイ、インドネシアでも提供されています。

目次:コンテンツ構成

LINE Payの利用方法

LINE Payは、日本の電話番号を登録したLINEアカウントを持つ、LINEユーザーなら、規約に同意するだけで、誰でもすぐに始められます。

LINE Payアカウントの開設

LINE Payを始めるにあたっては、LINE Payアカウントを開設する必要があります。具体的には、LINEのウォレットタブから「今すぐLINE Payをはじめる」をタップし、規約を確認し、同意欄をチェックした後、「新規登録」をタップするだけで登録が完了します。

LINE Payに登録し、 LINE Payアカウントを開設すると、街中の店舗でのスマホ決済、ネットでのオンライン決済、公共料金や通販などの請求書支払いができます。また、所定の方法で本人確認をすると、さらにオートチャージや出金、送金など、利用できるサービスが広がります。

LINE Payの二つの利用方法

LINE Payは、LINE Payアカウントを開設した後、実際の利用にあたっては、二つの利用方法があります。

一つは、最も基本的な利用方法で、LINEアプリ内にある、LINE Payの機能を使うというものです。また、もう一つは、専用アプリのLINE Payアプリをダウンロードして、スマートフォンに入れて使うというものです。

LINE Payアプリは、特に実店舗での支払機能が充実しており、例えば、コード支払時のパスワード認証が不要である、LINE Payが使えるお店をマップ上や一覧から探せるといった機能が挙げられます。

<LINE Payアプリでできること>

・コード支払い
・支払履歴の確認
・LINE Payが使えるお店をマップ上や一覧で確認
・マイクーポンやおすすめクーポンの確認
・アプリからチャージや出金ができる
・送金や銀行振込ができる
・外貨両替などその他便利な機能が使える

LINE Pay

LINE Payのサービス内容

現在、LINE Payのサービスは、大きく分けて、「決済サービス」と「送金サービス」の二つがあります。

LINE Payの決済サービスでは、「コード支払い」、「オンライン支払い」、「請求書支払い」を利用できます。また、Visa LINE Payプリペイドカードを発行すると、かざすだけで支払いができる「タッチ決済」も利用できます。

一方で、LINE Payの送金サービスでは、「友だちに送金」、「送金依頼」、「LINE Pay残高振込」の3つがあり、他社のサービスよりも、機能面が充実しています。

LINE Payの決済サービス(コード支払い)

LINE Payの決済サービスの「コード支払い」には、ストアスキャン方式とユーザースキャン方式の二つがあります。

◎ストアスキャン方式では、アプリのQRコードを見せて、レジで読み取ってもらうだけで、支払いが完了する。

◎ユーザースキャン方式では、店頭に掲示されたQRコードを、スマートフォンで読み取って、自分で支払金額を入力し、またお店の人に画面を見せて金額を確認後、確認画面で実行することで支払いが完了する。

現在、コード支払いは、LINE Pay加盟店だけでなく、ユーザースキャン方式のPayPay加盟店でも利用できるようになっています。また、ユーザースキャン方式のQRコードは、同じグループ内の連携により、2022年7月以降、PayPayのQRコードに統一されています。

ちなみに、 LINE Payのコード支払いは、身近なコンビニやスーパー、ドラックストア、飲食店、百貨店、量販店などで利用できます。

LINE Payの決済サービス(タッチ決済)

LINE Payの決済サービスの「タッチ決済」は、スマートフォンをかざすだけで支払いが完了する非接触決済です。これは、Visa LINE Payプリペイドカードを発行し、Apple PayやGoogle Payにカードを設定することで、iDやVisaのタッチ決済加盟店で利用できるものです。

Visa LINE Payプリペイドカードは、LINEで発行し、すぐに使える、手数料・年会費無料のバーチャルプリペイドカードで、LINEを利用している方なら、誰でも申し込みができます。また、使う分だけ、事前にチャージするカードなので、使いすぎる心配もありません。

LINE Payの決済サービス(オンライン支払い)

LINE Payの決済サービスの「オンライン支払い」は、LINE STOREなどのLINE Payが使えるオンライン加盟店で支払いに利用できるものです。

具体的には、事前にクレジットカード(VISA、Master、JCB)を登録し、オンラインで買い物をする時、決済手段でLINE Payを選択するとLINEに移動し、パスワードを入力するだけで決済が完了します。

このオンライン支払いでは、クレジットカード番号の入力が不要で、また手数料も無料となっています。

LINE Payの決済サービス(請求書支払い)

LINE Payの決済サービスの「請求書支払い」は、公共料金や通販などの請求書に記載されているバーコードを、LINE Payのコードリーダーで読み込むと、LINE Payの残高で支払うことができるものです。また、請求書オンライン支払いなら、請求書の代わりに、LINEで支払い用の通知が届くので、バーコードを読み込む必要もありません。

現在、請求書支払いが可能な先は、LINE PAYの公式ページやLINE PAYの公式ブログに記載されています。

LINE Payの送金サービス(友だちに送金)

LINE Payの送金サービスの「友だちに送金」は、本人確認を行った場合に、スマホひとつで手軽に送金できるものです。

友だちに送金では、相手の口座番号を知らなくても、LINEの友だちに、手数料無料で、LINE Payのメニューまたは友だちとの1:1トークルームから、LINE Pay残高を簡単に送金できます。

LINE Payの送金サービス(送金依頼)

LINE Payの送金サービスの「送金依頼」は、本人確認を行った場合に、スマホひとつで手軽に送金依頼ができるものです。

送金依頼では、友だちを選択して、金額とメッセージを入力して、簡単に送金を依頼でき、また送金を依頼された友だちは、メッセージをタップして、簡単に送金ができます。

LINE Payの送金サービス(LINE Pay残高振込)

LINE Payの送金サービスの「LINE Pay残高振込」は、本人確認を行った場合に、LINE Payにチャージされている残高を指定した銀行口座へ直接振り込むことができる銀行振込サービスです。

LINE Pay残高振込では、LINE Payアカウントを持っていない人や、口座情報が分からない人にもお金を振り込むことができるもので、具体的には、銀行口座を直接入力して振り込む方法と、電話番号・メールに送金リンクを送って振り込む方法の二つがあります。

後者の電話番号・メールに送金リンクを送って振り込む方法では、送金先の相手がLINEを通して、口座番号等の口座情報を金融機関に通知する仕組みになっています。

なお、LINE Pay残高振込では、1件あたり一律176円の手数料がかかります。

LINE Payのチャージ方法

LINE Payは、基本的には、チャージ(入金)して使う仕組みになっており、現在、銀行口座、セブン銀行ATM、LINE Pay カード、ファミリーマート(マルチコピー機)、オートチャージがあります。また、これらのチャージ方法の他に、後払いの「チャージ&ペイ」というものもあります。

チャージ&ペイとは、「Visa LINE Payクレジットカード」、もしくは「三井住友カードが発行するVisaブランドのクレジットカード」をLINE Payアカウントに登録することで、事前に残高をチャージしなくても支払いができる後払いサービスとなっています。

LINE Payの主なメリット

LINE Payの主なメリットとして、以下が挙げられます。

◎LINE Payは、普段、多くの人が使っている、コミュニケーションアプリのLINEから、誰でも簡単に利用できる。

◎LINE Payは、スマホがお財布代わりになり、コード支払い、オンライン支払い、請求書支払い、タッチ支払いが利用できる。

◎LINE Payは、送金サービスの自由度が高く充実しており、特にLINEから銀行口座へ振り込める「銀行振込サービス」は利便性が高い。

◎LINE Payは、おトクなクーポンが利用できる。具体的には、LINEクーポン(主に実店舗)、LINE Pay 特典クーポン(主にネット)、お店の公式LINEアカウントクーポンが決済時に簡単に利用できる。

◎LINE Payは、所定の支払いで、LINEポイントが貯まる。

◎LINE Payは、セキュリティ面において、安心・安全である。具体的には、本人確認 、LINE Payパスワード、情報の暗号化、モニタリング体制、ユーザー補償制度といったことが挙げられる。

LINE Payの主な注意点

LINE Payを利用する際の主な注意点として、以下が挙げられます。

◎LINE Pay残高には、有効期限がある。具体的には、5年間変動がない場合、全て消滅するが、一方で残高が変動すれば、そこからまた5年間延長される。

◎LINE Payには、本人確認が完了していない「LINE Cashアカウント」と、LINE Payで本人確認が完了している「LINE Moneyアカウント」があり、LINE Moneyアカウントでは、スマホ決済やオンライン決済に加え、送金や出金などもできるようになっている。

◎LINE Payは、クレジットカードを登録することができるが、決済面で制約がある。いずれのカードもLINE STOREなどの加盟店サイトでクレジット決済ができるが、一方でチャージ&ペイができるのは、「Visa LINE Payクレジットカード」、もしくは「三井住友カードが発行するVisaブランドのカード」のみとなっている。

◎同じグループのサービスである、PayPayとLINE Payは将来的に統合される可能性がある。

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