配当落調整金

読み方: はいとうおちちょうせいきん
分類: 信用取引

配当落調整金は、信用取引において、配当金相当額の調整処理で受け払いする金額をいいます。

具体的には、配当の権利付最終日をまたいで信用取引の建玉があり、かつ当該銘柄に配当がある場合に、配当金相当分として処理される金額を指し、通常、証券会社は信用売り(売り建て)をしている者から徴収し、信用買い(買い建て)をしている者へ支払います。

・買い建ての場合:配当落調整金を受け取る
・売り建ての場合:配当落調整金を支払う

一般に配当落調整金は、配当落ちによる株価下落分の調整金であり、本来の配当金ではないので、税法上、配当所得には区分されず、譲渡所得の計算に含まれます。

◎配当落調整金は、原則として、配当支払開始日から1週間を目途に発生する。

◎配当落調整金は、権利付最終日をまたいで建玉があることが要件なので、既に返済が終了した建玉に対しても発生する。特に売り建ての場合、支払義務が発生するので注意が必要。

◎配当落調整金は、買い建ての場合は、配当金額から源泉徴収税額相当分を引いた額、また売り建ての場合は、一般信用取引では配当と同額、制度信用取引では配当金額から源泉徴収税額相当分を引いた額。

◎配当落調整金は、買い建ての場合は、預り金に入金され、また売り建ての場合は、預り金より差し引かれる。

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