決済
読み方: | けっさい |
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英語名: | Settlement |
分類: | 取引・決済 |
決済は、国語辞書では「代金や商品・証券、または売買差金の受け渡しによって、売買取引を済ませること」を意味します。
通常、商取引を行うと、品物等を引き渡したり、金銭を支払ったりする権利(債権)や義務(債務)が生じますが、決済とは、詳しく言えば、それらの債権や債務のうち、金銭に関するものについて、実際に金銭の受け渡しを行って、債権や債務を解消することをいいます。
金融取引の決済
株式や債券、投資信託、先物・オプション取引、外国為替証拠金取引、CFD取引などの金融取引においては、取引(売買)の約定に基づき、代金または現物等の受け渡しによって、売買取引を完了させることが「決済」です。これは、資産運用を行う上で基本的なことであり、また非常に重要なことでもあるので、その仕組みについて、しっかりと理解しておくことが必要です。
決済と清算の違い
日常の金融取引において、約定後に「決済」や「清算」という処理が行われていますが、両者には以下のような違いがあります。
|決済|
金融取引では、売買の約定に基づき、代金または現物等の受け渡しによって、売買取引を完了させることをいう。
|清算|
清算機関を通す場合に使われる用語で、お金の貸し借りを計算して整理し、支払いをすませることをいう。
決済と決裁の違い
日常のビジネスにおいて、基本的な概念である「決済」と「決裁」は、どちらも「けっさい」と読む同音語ですが、両者には以下のような違いがあります。
|決済|
一般的には、金銭の受け渡しを行って、債権や債務を解消する(取引を完了させる)ことをいう。
|決裁|
権限をもった上位者が部下などの提案の事柄の可否を決めることをいう。