サーキュラーエコノミー

英語: Circular Economy
分類: 経済

サーキュラーエコノミー(Circular Economy)は、資源を消費しておしまいというのではなく、回収し、再利用し続けるという循環型の経済モデルをいいます。

具体的には、資源の無駄や捨てられている素材、まだ使用できるにもかかわらず破棄されている製品、十分に使われていない遊休資産(日用品、空き家、空き部屋、空き店舗、会議室、自動車、船、機械・・・)など、世の中の数多ある「無駄」を活用し、「富(利益)」を生み出すことを目指す考え方です。

サーキュラーエコノミーの背景

サーキュラーエコノミーの背景として、世界的な人口増加による資源不足があり、今こそ時代の転換点として、資源を消費する社会から資源が循環する社会へ移行する必要性に迫られているということがあります。また、資源不足以外にも、時代の変遷の中で、消費者の意識(価値観)が変化していることもあります。

特にヨーロッパでは、2015年12月に欧州委員会でEUの成長戦略の枠組みとして「サーキュラーエコノミーパッケージ」を採択するなど積極的に取り組んでいます。

サーキュラーエコノミーとビジネス

現在、サーキュラーエコノミーは、ビジネス面においても注目されており、コンサルティングファームのアクセンチュアは、企業がサーキュラーエコノミーの概念をビジネスにするためのアプローチとして、再生型サプライ、回収とリサイクル、製品寿命の延長、シェアリング・プラットフォーム、サービスとしての製品の5つを挙げています。

また、これらを実現するためのテクノロジーとして、モバイル、M2M、クラウド、ソーシャル、ビッグデータ解析などを挙げています。

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