ディスカウント・ファクター

英語名: Discount Factor (DF)
分類: デリバティブ|概念

ディスカウント・ファクター(DF)は、将来発生するキャッシュフローを現在価値に引き直す割引率をいいます。これは、デリバティブなどの時価評価に使われる概念で、実際にDFを使うことで、全ての時点の1円を同一時点に集約することが可能となり、また異なった時点間のキャッシュフローの比較・評価を可能としています。その算出方法については、商品などにより異なりますが、理論的には「割引債の価格÷額面の数字」と捉えることができます。

一般にディスカウント・ファクターと金利は表裏一体の関係があり、DFを導くために必要な割引率とは金利に他なりません。通常、DFを導く際に必要な金利は、割引債(ゼロクーポン債)から導かれる金利である「ゼロ・クーポン・イールド(スポットレート)」と呼ばれる市場では比較的特殊な金利となっています。また、金利スワップに代表されるOTCデリバティブズの時価評価は、銀行間資金取引における金利から計算されたディスカウント・ファクターによって行われます。

現在、ディスカウント・ファクターの計算の基になる金利は、1年以内についてはゼロ・クーポン・イールドに換算されたLIBORTIBORなどが、また1年超の中長期についてはゼロ・クーポン・イールドに換算された金利スワップレートが使われることが多いです。

・現在価値=キャッシュフロー×ディスカウントファクター