Henry Hub（ヘンリーハブ）

Henry Hub（ヘンリーハブ）は、「ヘンリーハブ価格」とも呼ばれ、アメリカ合衆国の天然ガスの指標価格の呼称をいいます。

十数本のパイプラインが集積する、ルイジアナ州にある天然ガスの集積地（ハブ）の名称に由来するもので、米国内で取引量が特に多く、CMEグループのニューヨーク・マーカンタイル取引所（NYMEX）に上場する「天然ガスの先物価格（Henry Hub Natural Gas Futures）」の指標にもなっています。

現在、世界のエネルギー市場の中で、米国では、国内の需給でガス価格を決める仕組みがあり、全米各地に張り巡らされたパイプラインが交差する「集積地（ハブ）」で、価格や量、期日などに応じて、天然ガスが日々取引されています。

◎ガス取引の仕組みは、売り主と買い主の間で価格等の条件を決め、パイプライン運営会社が天然ガスを供給する。

◎ガス価格は、原油価格と相関性が低く、変動幅が大きいのが特徴となっている。

昨今、シェール革命により、地中の固い岩盤層に含まれる「シェールガス」の生産が米国で急増したことにより、ヘンリーハブの価格は昔（シェール革命前）に比べて大幅に低下しています。