QUICPay(クイックペイ)

QUICPay(クイックペイ)とは、JCBが運営する、お店の端末(専用リーダー)にスマートフォンやカードなどをかざすだけで支払いが完了する、簡単・便利な電子マネーをいいます。

2005年4月にサービスが開始され、現在、Apple PayやGoogle PayでQUICPayを設定したスマートフォン、QUICPayの機能が付いたクレジットカード、QUICPay専用カード、QUICPayコインなどで利用できるようになっています。

一般に電子マネーとは、決済手段として電子化したお金のことをいい、現在、QUICPayと同じタイプのものとして、NTTドコモが運営する「iD」があります。

目次:コンテンツ構成

QUICPayとQUICPay+

QUICPayで少し分かりずらいのは、QUICPayの他に、QUICPay+というものがあることです。この二つの違いは何かと言うと、QUICPayがカードタイプ等での支払方法なのに対して、QUICPay+はスマートフォンタイプでの支払方法となっています。

QUICPay+とは、簡単に言えば、スマートフォンタイプで、QUICPayの機能をより便利に使いやすくした支払方法です。具体的には、後払いのクレジットカードに加えて、即時払いのデビットカードと前払いのプリペイドカードでも利用できるようになっており、また高額の買い物でも利用できるようになっています。

※QUICPay:「Quick & Useful IC Payment」の略

QUICPayの仕組み

現在、電子マネーのQUICPayは、スマートフォン(スマホ)で利用することが一番多いですが、その仕組みが分からないため、利用するのを躊躇している方も多いのではないでしょうか?

QUICPayの技術

QUICPayは、他の電子マネーと同様、近距離無線通信技術のNFCのTypeFに準拠したFeliCa(フェリカ)を採用しています。これより、スマホでQUICPayを利用するには、レジの端末とスマホが、この近距離無線通信技術を使って非接触型決済を行うことが必要であり、その仕組み面において、スマホ側の非接触型決済サービスがApple PayやGoogle Payとなっています。

Apple Payも、Google Payも、QUICPayだけでなく、iDやnanaco、waonなど複数の電子マネーで利用できるようになっており、現在、スマホでQUICPayを利用するには、Apple Payではウォレットアプリにカードを設定し、またGoogle Payでもウォレットアプリにカードを設定するという仕組みになっています。

ちなみに、非接触型決済サービスのApple PayやGoogle Payの位置づけとしては、電話やメール、ネット接続などと同様、スマホのサービスの一つとして認識するのがよいかと思います。

QUICPayのカード設定

現在、QUICPayをスマホで利用する場合、クレジットカード、デビットカード、プリペイドカードを設定することができますが、この中で、クレジットカードを設定することが一番多いです。

スマホでクレジットカードを設定して、電子マネーのQUICPayを使うというのは、利用した分をクレジットカード代金と一緒にまとめて支払えるので、スマホでクレジット決済をしているのと同じです。なので、自分が持っているクレジットカードがQUICPayに対応していれば、カードを設定することにより、スマホをかざすだけで、クレジット決済が簡単にできます。

<QUICPayの対応カード会社(180社超)>

JCB、三菱UFJニコス、クレディセゾン、UCカード、アメリカン・エキスプレス、三井住友トラストクラブ、りそなカード、アプラス、オリコ、ジャックス、楽天カード、PayPayカード、ビューカード、セブン・カードサービス 他

QUICPayの使える場所

電子マネーのQUICPayは、クレジットカードで国内最大級の加盟店ネットワークを有する、JCBが運営するだけあって、加盟店開拓力が強く、現在、日本全国で200万カ所を超える場所で使うことができます。

具体的には、コンビニやスーパー、ドラッグストア、飲食店、百貨店、量販店、専門店、アミューズメントなどで広く使え、有名なところでは、大体使える感じです。

クイックペイ

QUICPayの支払方法

電子マネーのQUICPayでの支払いは、とても簡単です。

具体的には、お店のレジで、「QUICPayで」と支払方法を伝え、QUICPayが利用できるスマートフォンやカードなどを、レジの端末(専用リーダー)にかざすだけです。そうすると、「クイックペイ」という決済音が鳴って、支払いが完了します。

なお、iPhoneの場合は、端末にかざす前に、顔認証もしくは指紋認証が必要です。

QUICPayの利用設定

スマートフォンで、電子マネーのQUICPayを利用するのは、一見、難しそうな感じがしますが、実際のところは結構簡単です。

iPhoneでは、標準装備のウォレットアプリにカードを登録して、Apple Payで利用できるようにするだけです。また、Androidでは、ダウンロードしたGoogleウォレットアプリにカードを登録して、Google Payで利用できるようにするだけです。どちらも、ほんの数分で設定ができて、すぐにQUICPayを利用できます。

一般にApple Payも、Google Payも、似たような非接触型決済サービスで、スマートフォンにカードを登録することで、非接触型のタッチ決済ができるようになっています。

QUICPayのメリット

電子マネーのQUICPayのメリットについて、5点ほど説明したいと思います。

(1)すばやく簡単に支払える

QUICPayでは、スマートフォンやカードなどをお店の端末にかざすだけで、すばやく簡単に支払いが完了する。

(2)多くのお店で利用できる

QUICPayは、JCBが運営しているだけあって、加盟店数は多く、日本全国で200万カ所を超える場所で利用できる。

(3)セキュリティ面で安全である

QUICPayで支払う場合、自分でスマートフォンやカードなどを端末にかざすので、カード番号やセキュリティコードの盗用、暗証番号の盗み見などを防ぐことができる。

(4)非接触なので、衛生面で安心である

QUICPayで支払う場合、現金やカードを手渡ししないので、感染症対策など、衛生面でも安心と言える。

(5)ポイントを貯められる

QUICPayで支払った分は、クレジットカードのポイントの対象となるので、ポイント還元率の高いカードを利用すれば、少額利用でもポイントを貯めることができる。

QUICPayの注意点

電子マネーのQUICPayを利用するにあたって、2つほど注意点を説明したいと思います。

対応していないカードがある

QUICPayは、スマートフォンにおいて、QUICPayに対応していないカードでは使えないことです。例えば、代表的なものとして、三井住友カードやイオンカードなどがあり、これらは、QUICPayでは使えませんが、一方で同じような電子マネーであるiDに対応しています。

このように、QUICPayに対応していないカードでも、iDに対応していることがあるので、この場合は、iDを利用するのもよいでしょう。

紛失や盗難にあった場合は迅速な対応が必要

QUICPayが利用できるスマートフォンやカードなどが紛失や盗難にあった場合は、迅速な対応が必要です。この場合、カード発行会社に至急連絡をすると共に、行方の分からないスマートフォンについては、利用停止の対応を行います。

具体的には、iPhoneでは、「iPhoneを探す」機能で紛失モードに設定することで、Apple Payの利用を一時停止できます。また、Androidでは、「端末を探す」を使って、端末をロックすることでGoogle Payの利用を一時停止できます。

ブランドカテゴリー

YouTube(動画)

iFinancial TV