ブラック・スワン

英語名: Black swan
分類: 概念

ブラック・スワンは、マーケット(市場)において、事前にほとんど予想できず、起きた時の衝撃が大きい事象のことをいいます。また、認識論学者で元ヘッジファンド運用者としての経験を持つナシーム・ニコラス・タレブ(Nassim NicholasTaleb)が、2006年に刊行した著書「ブラック・スワン(The Black Swan)」で説明している考え方を「ブラック・スワン理論」と言います。

一般にブラック・スワン理論(Black swan theory)は、欧州では近代まで、全ての白鳥が白色と信じられていたのが、1697年にオーストラリアで黒い白鳥が発見されたことにより、鳥類学者の常識が大きく崩れることになった出来事から名付けられたものです。そして、今日では、確率論や従来からの知識や経験からでは予測できない極端な現象(事象)が発生し、その事象が人々に多大な影響を与えることを総称したものとなっています。

なお、ヘッジファンドの運用会社の中には、ブラック・スワン理論に基づいた投資戦略を持つファンドを運用しているところもあります。

<本用語の使用例>

・中東の動乱や日本の大地震など、相次ぐブラック・スワンに投資家は身を縮める
・市場関係者は、ブラック・スワン的事象が考えていたよりも頻繁に発生していることに気づき始めた
・ブラックスワンは、リーマンショックのようにめったに起こらないが、いったん発生すれば極めて大きな影響を及ぼす問題を指す