投資

読み方: とうし
英語: Investment
分類: 概念

投資は、将来の収益(利益)を期待して、資金を支出することをいいます。これは、何らかの利益を得る目的で、事業や不動産、有価証券などに資金を投下することであり、それが転じて、「若い有望アーティストに投資する」というように、将来を見込んで金銭や力を投入することもいいます。

一般に投資は、世の中で広く使われる用語ですが、一方で経済学やビジネス、資産運用などで、それぞれ概念が異なっています。

目次:コンテンツ構成

経済学における投資について

経済学で「投資」と言った場合、資本ストック(実物資本)の増加分を指し、設備投資、在庫投資、住宅投資の3つに分類されます。

|設備投資|
オフィスや工場、機械など設備の新増設のために行うもの。

|在庫投資|
ある期間における原料や仕掛品、製品などの在庫量の増減のこと。

|住宅投資|
住宅の建設(新築・増築・改築)にあてられる支出のこと。

また、投資は、消費と共に、国内総生産(GDP)の重要な構成要素であり、通常、消費が安定的であるのに対して、投資はかなり変動的な性格を持っており、この投資の変動性は、経済の活動水準を不安定なものにし、景気循環の原因となると言われています。

ビジネスにおける投資について

ビジネスで「投資」と言った場合、業種によって資金を投じる対象が異なりますが、具体的には、将来の事業拡大と利益成長を図るために、設備投資や研究開発投資、資源権益投資、商品開発投資、店舗投資、ブランド投資、人材投資などが挙げられます。

資産運用における投資について

個人の資産運用で「投資」と言った場合、中長期の視点で、株式や債券、投資信託、ETF、ETN、REIT、外貨預金、外国債券などの「金融資産」、金や銀、プラチナ、不動産などの「実物資産」に資金を投入して、中長期のスパンで収益(インカムゲインキャピタルゲイン)を得ることを目的とした経済活動と言えます。

一般に投資は、投機ほどではありませんが、リスクは常に存在し、リスクは投資対象によって大きく異なります。また、投資がうまくいった時は、そのリスクに見合ったリターンがあり、その収益性は預貯金や国債などの安全資産での運用と比べて遥かに大きく、そこが投資の大きな魅力となっています。

<投資のリスクの種類>

・価格変動リスク
・金利変動リスク
・為替リスク
・信用リスク(デフォルトリスク)
・流動性リスク 他

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