リスクフリーレート

リスクフリーレート（RFR）は、「無リスク金利」とも呼ばれ、理論的にリスクがゼロか、極小の無リスク資産（リスクフリー商品）から得ることのできる利回りをいいます。

具体的には、元利金の支払いが保証された預貯金やインターバンクの短期金融商品、国債などの利回りのことをいい、通常、マーケットでは、「インターバンクレート（コールレート等）」や「国債利回り」などを指すことが多いです。

　リスクフリーレート＝無リスク資産の利子率

目次：コンテンツ構成

• 割引率におけるリスクフリーレート
• 投資信託等におけるリスクフリーレート
• 株主資本コストにおけるリスクフリーレート

割引率におけるリスクフリーレート

リスクフリーレートは、割引率（ディスカウントレート）を算出する際にも利用されます。また、割引率とは「将来価値を現在価値に変換する際に用いる利率」のことをいい、リスクフリーレートにリスクプレミアムを加えたものとなっています。

・割引率＝リスクフリーレート＋リスクプレミアム

投資信託等におけるリスクフリーレート

投資信託（ファンド）等の運用成績のパフォーマンス評価においては、リスクフリーレートをどの程度上回るリターンを上げることができたかを「超過リターン（超過収益率）」と称して測定したりします。

その理由として、投資元本が保証されていない金融商品に投資する場合、その期待収益率がリスクフリーレートを上回っていなければ、そもそもリスクを取る意味がないと考えられるからです。

株主資本コストにおけるリスクフリーレート

リスクフリーレートは、M&A等の企業査定に必要な株主資本コストの算出方法である「資本資産評価モデル（CAPM：Capital Asset Pricing Model）」にも導入されています。通常、CAPMによる株主資本コストは、リスクフリーレートに株式のリスクプレミアムを加算して算出されます。