預託

読み方: よたく
分類: 資産管理

預託は、国語辞書では「金銭または物品を一時的に預けること」を意味します。これは、資産運用においては、株式や債券などの有価証券を預けることをいいます。

また、預託と似た感じの用語に「寄託(きたく)」がありますが、寄託は、物品等を他人に預け、その保管や処置などを頼むことをいいます。

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上場株式の預託について

かつては、投資家が上場株式を購入した場合、投資家は株券証券会社(金融機関)に預託し、その金融機関は株券を証券保管振替機構に預託する仕組みとなっていましたが、2009年1月から実施された株券電子化では、株式振替制度によって電子的な管理に統一されています(株券の預託は終了)。

清算機関への預託について

現在、日本証券クリアリング機構などの清算機関において、顧客資産の保護と安全な決済の履行を確保する上で預託が行われており、これには「直接預託」と「差換預託」の二つがあります。

直接預託

顧客が取引参加者(証券会社等)に差し入れた証拠金(金銭および有価証券)を、取引証拠金としてそのまま清算機関に預託すること。

差換預託

取引参加者(証券会社等)が顧客の同意の下、顧客から差し入れられた証拠金(金銭および有価証券)に代えて、それの時価相当額以上を取引参加者が保有する金銭または有価証券に差し替えて、取引証拠金として清算機関に預託すること。

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