日経平均カバードコール・インデックス

読み方: にっけいへいきんかばーどこーるいんでっくす
英語: Nikkei 225 Covered Call Index
分類: 株価指数(日本)/日経平均

日経平均カバードコール・インデックスは、日経平均ストラテジー・インデックス・シリーズの一つで、日本経済新聞社が算出・公表する、日経平均株価を対象に投資戦略の一つである「カバードコール戦略」を行った場合の収益を表わす指数をいいます。

日経平均株価に連動する資産の保有とカバードコールを組み合わせたストラテジー指数で、相場の先行きが膠着すると予想される場面で、少しでも運用成績を高めたいという投資家ニーズに対応したものとなっています。

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カバードコールの仕組み(株式の場合)

カバードコールは、株式の場合、株価指数オプション取引を使った戦略の一つで、具体的には、日経平均に連動する現物株を買う一方で、日経平均オプションの買う権利(コール)を売り建てるものであり、株価の先高観が目先後退すると考える投資家にとって有効な運用手法とされます。

その仕組み面において、相場の上値が重くなり、現物株で利益が出なくても、コールの買い手から受け取るオプション料が収入となりますが、日経平均が予想外に大きく上昇してコールの権利行使価格を上回った場合は、現物株には値上がり益が出る一方で、コールを売り建てた分が損失となるので注意が必要です。

日経平均カバードコール・インデックスの概要

日経平均カバードコール・インデックスは、日経平均に連動する資産を保有すると同時に、オプション取引でコール(買う権利)を売る戦略を想定することで、相場が下げるか横ばいでも一定の運用益を上げることができ、その収益を指数化しています(算出開始は2011年6月6日、2001年末を10000として算出)。

◎本指数は、その時の日経平均より5%高い権利行使価格のコールを売り、毎月ある特別清算指数(SQ)の算出日に期先物に乗り換えると仮定して算出される。

◎本指数の過去の推移を見た場合、株価の上昇局面では日経平均ほど上昇せず、一方で下落局面では日経平均より下げが小さくなる傾向がある。