景気動向指数

読み方: けいきどうこうしすう
分類: 日本

景気動向指数は、内閣府が毎月公表する、日本の景気動向を総合的に示す、景気関連の経済指標をいいます。これは、生産や投資、雇用、消費、物価など様々な経済活動での重要かつ景気に敏感に反応する指標の動きを統合することによって、景気の現状把握及び将来予測に資するために作成される指数で、また都道府県でも同様の指数が公表されています。

現在、景気動向指数には、「CI(コンポジット・インデックス)」と「DI(ディフュージョン・インデックス)」の二つがあり、CIは、構成する指標の動きを合成することで、景気変動の大きさやテンポ(量感)について、一方でDIは、構成する指標のうち、改善している指標の割合を算出することで、景気の各経済部門への波及の度合い(波及度)について測定することを主な目的としています。

|CI(コンポジット・インデックス)|
主として景気変動の大きさやテンポ(量感)を測定することを目的としている。

|DI(ディフュージョン・インデックス)|
主として景気拡張の動きの各経済部門への波及度合いを測定することを目的としている。

一般にCIとDIには、それぞれ景気に対して先行して動く「先行指数」、ほぼ一致して動く「一致指数」、遅れて動く「遅行指数」の3つの指数があり、その利用方法としては、景気の現状把握には「一致指数」を、景気の先行きを予測するには一致指数に数カ月先行する「先行指数」を、事後的な確認には一致指数に数カ月から半年程度遅行する「遅行指数」を用います。

◎CIとDIは共通の指標を採用しており、現在は、先行指数11、一致指数9、遅行指数9の29系列となっている。

◎かつては、DIを中心とした公表形態であったが、時代の変化の中で、景気変動の大きさや量感を把握することがより重要になってきたことから、2008年4月以降、CIを中心とした公表形態に移行している。

◎DIも景気の波及度を把握するための重要な指標であることから、参考指標として引き続き、作成・公表されている(景気転換点の判定等には、ヒストリカルDIが用いられている)。

◎採用系列については、概ね景気が一循環(谷→山→谷)する毎に見直しを行っており、現行系列は、第15循環の景気基準日付設定時(2015年7月)に選定されている。

発表国 日本
発表先 内閣府経済社会総合研究所
発表時期 速報:翌々月第4~5営業日
改定値:翌々月中旬

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