均衡為替レート

読み方: きんこうかわせれーと
分類: 為替相場

均衡為替レートは、「均衡為替相場」とも呼ばれ、その時々の経済状況における適切な為替レートのことをいいます。これは、過去の為替レートやマクロ経済の指標などから見て「適正」とみられる為替レートを推計した数値のことを指し、また実際の為替レートは、日々の様々な要因(材料)で上下に振れることが多いものの、長い目で見れば、内外の経済実態に沿って決まるという考え方に基づいています。

一般に均衡為替レートは、その国の経済実態に沿った適正水準であり、一方で実際のレートは、短期的には本レートから離れて推移することもありますが、やがては均衡に近い水準に戻ってくると言われています。現在、均衡為替レートの算出方式にはいくつかありますが、代表的なものとして以下が挙げられます。

モノの価格から算出する均衡為替レート

均衡為替レートは、単純な算出方式として、モノの価格を参考に、一定期間の相場の平均値を均衡水準とみなすものがあり、具体的には、単一品目を使って算出したり、物価指数を使って算出したりします。

●一物一価の法則に基づく購買力平価

英エコノミスト誌が公表する、各国のハンバーガー(ビックマック)の価格を比べる「ビックマック指数」などがある。

●物価指数に基づく購買力平価

世界銀行などが公表する、各国の消費者物価指数から算出する購買力平価の均衡レートがある。

幅広い指標を加味して算出する均衡為替レート

均衡為替レートは、物価だけでなく、金利差や経常収支、政府債務など経済のファンダメンタルズを反映する幅広い指標も加味し、推計精度を高めて算出されることもあります。この方式は、推計作業の煩雑さから定期的に公表している機関は少ないですが、現在、国際通貨基金(IMF)や日本経済新聞、日本経済研究センターなどが公表しています。