AIG
AIGは、"American International Group"の略で、世界の保険業界のリーダーとして、約70の国・地域で事業展開を行っています。
現在、AIGのグループ各社は、世界最大級のネットワークを通して、個人と法人の顧客に対して、損害保険、生命保険、退職給付およびその他の金融サービスを幅広く提供しています。
目次:コンテンツ構成
AIGの歴史とブランド
AIGは、一世紀を超える長い歴史において、世界各地で新しいリスクを業界に先駆けて引受け、また顧客ニーズに基づく画期的なサービスを提供することで、保険市場を牽引してきました。
現在、AIGは、世界において、保険のグローバルブランドとして知られ、また持株会社のAIG, Inc.は、ニューヨーク証券取引所に上場しています。
AIGの創業
1919年に中国の上海で、創業者のコーネリアス・バンダー・スター(当時27才、アメリカ・カリフォルニア出身)が小さな損害保険代理店「American Asiatic Underwriters(AAU)」を開き、これが今日のAIGの始まりとなりました。
その後、スターは生命保険事業にも着手し、現地の中国人向けに生命保険を売るビジネスとして、「Asia Life Insurance Company」を設立しました。
AIGの発展
スターは、規模的にも地理的にも目覚ましい勢いで事業を展開していき、東南アジア各地だけでなく、母国アメリカやラテンアメリカ諸国にもネットワークを広げ、第二次世界大戦後、日本に進出した頃には、スターの事業は総称して「American International Group(AIG)」と呼ばれるようになっていました。
そして、スターのAIGは、1960年代後半に大きな節目を迎え、グループ全体の持株会社として「AIG, Inc.」を設立し、また株式公開も果たして、現在のAIGグループの形成へと至りました。
AIGの危機と再建
2008年に起こったサブプライム問題による世界金融危機では、傘下の金融商品部門がCDS等で巨額損失を出し、同年に米政府の管理下となりました。この状況を乗り切るために、傘下企業の上場や売却などでグループの大規模な再編を進めた結果、2012年に公的資金の返済を完了し、経営再建を果たしました。
持株会社 | American International Group, Inc. (AIG, Inc.) |
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本拠地 | アメリカ合衆国 ニューヨーク州 ニューヨーク市 |
設立 | 1919年 |
上場 | ニューヨーク証券取引所 |
主要な事業部門 | AIGプロパティ・カジュアリティ(損害保険事業) AIGライフ・アンド・リタイヤメント(生命保険事業およびリタイヤメント・サービス) |
AIGの日本での活動
1946年にスターの損害保険会社の一つである「American International Underwriters Corporation(AIUC)」が、連合軍総司令部より要請を受けて日本駐留米軍の資産の保険を開始したのが、日本におけるAIGの歴史の始まりです(スタートは、AIU保険会社から)。
以来、日本で事業の拡大を続け、今日では、AIGの損害保険事業部門(AIGプロパティ・カジュアリティ)
において、重要な位置を占めるマーケットの一つとなっています。
<日本におけるAIGカンパニーズ>
・AIG損害保険
・アメリカンホーム医療・損害保険
・ジェイアイ傷害火災保険
・AIGパートナーズ
・テックマークジャパン 他
※AIG損害保険:2018年にAIU損害保険と富士火災海上保険が合併して設立。