株式再上場

読み方: かぶしきさいじょうじょう
分類: 上場・非上場

株式再上場は、経営破綻や上場廃止基準抵触などで、いったん株式市場から退場した企業が、再び株式を上場することをいいます。

証券取引所(金融商品取引所)に上場している企業の状況等を理由として、取引所での取引が行われなくなる「上場廃止」と反対の概念で、多くの場合、経営を再建し、財務内容を改善し、収益力を高めて、上場企業(公開企業)として再出発するという意味合いがあります。

また、ポテンシャルはあるものの、経営不振が長く続き、自ら上場廃止を行い、投資ファンド等の傘下に入って、事業を組み換えて再上場を狙うケースもあります。

一般に株式再上場を行うにあたっては、通常の新規上場と同様、取引所の審査・承認が必要であり、コーポレート・ガバナンスや内部管理の体制をしっかりと整え、業績見通しや財務状況に関する膨大な書類を提出する必要があります。

これまで、再上場した主な企業には、新生銀行(旧・日本長期信用銀行)、あおぞら銀行(旧・日本債券信用銀行)、日本航空、西武ホールディングス、すかいらーく、ワールド、ローランドなどが挙げられ、上場廃止から再上場までの期間は企業によって大きく異なります(日本航空の場合、2年7カ月と短い)。

なお、企業が再上場で調達した資金については、将来の事業資金などに充てられ、また既存株主にとっては、再上場は株式を売り出して、キャピタルゲイン(売却益)を得る重要な機会となります。

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