見せ板
読み方: | みせいた |
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分類: | 不公正取引 |
見せ板は、不公正取引の一種で、「見せ玉(みせぎょく)」とも呼ばれ、約定の意図なく特定の銘柄(株式等)の売買状況に関し、大量の注文を発注・取消・訂正を行い、あたかも取引が活発であると見せかけ、第三者の取引を誘因する行為をいいます。
例えば、株式市場(個別銘柄)において、前場が始まる前に、ありえないような注文の「見せ板」を見かけることがよくあります。
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見せ板の概要
見せ板(見せ玉)とは、自己の注文を有利に約定させるために、約定させる意思の全くない大量の発注を行い、他者に相場(価格)の状況を誤解させる取引を指します。
具体的には、本日の株価が高く(安く)なると思わせるために、寄付前に大量の指値の買い(売り)注文を出し、寄付直前に取消を行ったり、同一銘柄に対して何度も指値の買い(売り)注文を出し、頻繁に取消または価格訂正を行ったりすることなどが挙げられます。
見せ板の注意
日々の市場取引において、注文の取消や訂正は特に違法行為ではありませんが、大量の注文を発注する際には注意が必要です。
現在、証券会社の方では、見せ板と疑われる行為について、顧客の預かり資産状況、これまでの取引規模、市場への影響度から見て、過大な量の発注を行っている場合などを含め、外形的かつ客観的に判断をしています。
なお、寄付前に上値や下値の株数を確認することを目的として、売買を成立させる意図がない注文を出し、気配値を不当に動かす行為についても「見せ板」と判断される可能性が高いのでご注意ください。