ユーロドル/ユーロダラー

英語名: Eurodollar
分類: マーケット|概念

ユーロドルは、「ユーロダラー」とも呼ばれ、ユーロカレンシーの代表的なもので、アメリカ合衆国(米国)以外の市場において取引される米ドル通貨のことをいいます。これは、ロンドンやフランクフルト、シンガポール、香港、東京など母国市場(マザーマーケット)である米国以外にある外国銀行や米銀の海外支店に預けられた米ドル預金や米ドル建ての貸出などのことを指します。また、その取引形態には、ユーロドル預金のほか、ユーロドル債、ユーロドルCD、ユーロドルCPなどがあります。なお、シンガポールや香港などアジア地域の銀行に預けられた米ドル預金を「アジアドル」と呼ぶこともありますが、これは広義にはユーロドルの中に含まれます。

一般にユーロドルは、1950年代にその存在が国際的に意識され始め、1960年台以降、急速に増大しました。また、その発生については、米国の国際収支の赤字や、冷戦下において東欧圏の中央銀行などが保有する米ドルを米国の差押えや封鎖から免れるためにヨーロッパ(欧州)のコルレス先銀行に預け入れたことなどがその起源であると言われています。現在、ユーロドルは、ユーロカレンシーの中で規模が一番大きく、また無国籍的な性格のため、短期の利鞘や為替差金を求めて世界を移動し、巨大な投機資金のプールとしても機能しています。