年次報告書

読み方: ねんじほうこくしょ
英語: Annual report
分類: 情報開示

年次報告書は、広義には、企業や官公庁などで作成される、一年間を総括した報告書をいいます。

企業においては、「アニュアルレポート」とも呼ばれ、年度末にディスクロージャー(情報公開)という観点から、世界の株主や投資家、金融機関などの関係先に配布する、経営内容についての総合的な情報を掲載した冊子をいいます。

当初、日本では、グローバル企業が主に海外の株主や投資家などに向けて英文(英語版)で作成していましたが、昨今では、裾野が広がり、また日本語版も作成されるようになっています。

目次:コンテンツ構成

年次報告書の特色について

年次報告書は、法律で定められた決算短信や有価証券報告書とは異なり、企業の個性が見えやすく、また長期投資で重要となる企業のビジョンや社風、経営者の考え方、戦略、社員の状況、顧客の満足度など、財務諸表には出てこない「見えない資産」を把握することができます。

年次報告書の活用について

年次報告書は、様々な活用方法がありますが、株式投資に関しては、企業の経営活動を知る上で必須の資料で、特に企業の持続性において重要な経営理念(長期)や戦略(中期)、日常のオペレーション(短期)の一貫性をチェックすることができます。

現在、年次報告書は、企業のウェブサイトのIRライブラリーなどで、インターネットでも閲覧できるようにしているところが多いです。また、企業によっては、統合報告書を年次報告書としているところもあります。

ちなみに、世界的な投資家として知られるウォーレン・バフェット氏は、年間数百冊の年次報告書を読んで投資価値のある企業を探してきたと言われています。

iFinancial TV