アノマリー

英語名: Anomaly
分類: 概念

アノマリーは、ある法則や理論から見て、異常(例外)または説明できない事象のことをいいます。これは、相場に関しては、はっきりとした理論的な根拠を持つ訳ではないものの、実際に「よく当たるかもしれない」とされる経験則のことをいいます。

一般に相場には、既存の投資理論では証明のつかない価格形成や、経済合理性だけでは説明できない動きが昔からあり、これらは外国為替や債券、コモディティなどにも見られますが、その多くは株式を対象とするものになっています。

また、これらを具体的に知ることによって、パフォーマンスの向上につなげられる可能性もあり、積極的に活用している投資家も多いです。

時期性によるアノマリーの具体例

・12月の株価は安く、逆に1月の株価は高い
・月曜日の株価は高い
・2日から取引が始まる月は相場が荒れる
・前年末の反動で値上がりした株価も節分(2月3日)の頃には天井を打ち、彼岸(3月20日)の頃に底値になる(節分天井・彼岸底
・日本株は4月に上昇しやすい(4月効果、新年度相場)
・米国株は5月から9月までの期間は、市場がもたつくことが多い(Sell in May
・米国株は10月に安値を付けやすく、10月に買うと儲けやすい(10月効果)
・米国株は中間選挙の年を安値に、大統領選挙の年に向かって上昇する(大統領サイクル

銘柄属性によるアノマリーの具体例

・時価総額の小さい銘柄は、市場平均よりも高い収益率をもたらすことが多い(小型株効果)
・PERの低い銘柄は、市場平均よりも高い収益率をもたらすことが多い(低PER効果)
・配当利回りの高い銘柄は、市場平均よりも高い収益率をもたらすことが多い(配当利回り効果)
・直近のリターンが高い銘柄は、その後も高いリターンが短時間持続することが多い(モメンタム効果)
・直近のリターンが高い銘柄は、3年から5年の長期では低いリターンになることが多い(リターン・リバーサル効果)
・利益の出ている銘柄は売られやすく、一方で損失が出ている銘柄はそのまま保有されることが多い(投資家の気質効果)
・R&D投資が多い銘柄は、その将来性から高いリターンを狙えることが多い
・企業の不祥事が発生した時に株価は理論水準を大幅に下回り、それから理論値に少しずつ回帰していくことが多い