マイニング

英語: Mining
分類: 概念

マイニング(Mining)は、「採掘」とも呼ばれ、ビットコインやイーサリアムなどの暗号資産(仮想通貨)において、新たなブロックを最初に生成し、その成功報酬として暗号資産を手に入れることをいいます。

まだ発行されていない暗号資産を掘り起こすことによる呼称で、もう少し分かりやすく言えば、絶え間なく発生する暗号資産の売買取引等を記録する更新作業に、コンピュータを使って最初に成功し、その対価として新たに発行される暗号資産を得ることを指します。

ここでは、暗号資産のマイニングについて、簡単にまとめてみました。

目次:コンテンツ構成

暗号資産のマイニングの位置づけ

暗号資産の取引記録は、インターネット上のブロックチェーンという台帳に記録され、この台帳において、取引記録は一定の規則にしたがって鎖(チェーン)のようにつなぎ合わされ、情報が更新されていきます。

この一連の流れの中で、マイニングは、ブロックチェーンの取引承認(取引記録のデータが書き換えられないように検証していく作業)を行って、最新の取引記録を含んだブロックを新たに生成し、鎖の末尾につないでいく更新作業を指し、その成功報酬として暗号資産を受け取る仕組みとなっています。

◎ビットコインでは、10分間で行われる取引を1ブロックとし、その取引が正しく行われたと承認されるとチェーンで繋がる仕組みになっている。

◎マイニングによって、暗号資産の発行量は増えていくが、総発行量は予め決められている。例えば、ビットコインの総発行量は2140年までに2100万ビットコインとされており、それ以降、新規に発行されることはない。

暗号資産のマイニングの仕組み

暗号資産のブロックチェーンを繋いでいく上で、「ハッシュ(Hash)」と「ナンス(Nonce:Number used once)」という符号が必要不可欠な要素となっています。

|ハッシュ|
あるデータを変換して得られる固定長のデータ。一方向にしか演算できないのが特徴で、元のデータに戻すことはほぼ不可能なため、前の取引記録が正しいものである証明として使われる。

|ナンス|
一度だけ使用される数字(32ビットの値)で、取引の正しさを証明するため、採掘者(マイナー)は適切なナンスを見つける必要がある。

マイニングの仕組み

一般にブロックチェーンの現在のブロックの中には、取引記録の他に、前のブロックのハッシュが格納される仕組みになっています(この時点でハッシュは不明)。

これより、次のブロック(新しいブロック)を生成するには、現在のブロックのハッシュが必ず必要になります。一方で、現在のブロックのハッシュを導き出すには、ハッシュ関数にナンスを代入し続け、一定の条件を満たすことが必要になります。

そして、適切なナンスが見つかり、正当なハッシュ(新しいブロックに格納されるハッシュ)が算出されると、現在のブロックにそのナンスが追加されて一つのブロックが完結すると共に、算出されたハッシュと取引記録が含まれた新しいブロックが生成されるという仕組みになっています。

◎ブロックには、前のブロックから受け渡されたハッシュが入っているが、このブロックを完成させるためには新しいハッシュを作成し、次のブロックに繋げなければならない。

◎新しいハッシュの作成には、その符号にピッタリ合った「ナンス」をパズルのように当てはめる必要があり、このナンスを見つける作業が「マイニング」で、コンピュータを活用して膨大な量の計算を行う必要がある。

◎マイニング(採掘)では、ナンスをハッシュ関数に代入して計算し、答え(新しいハッシュ)を算出(作成)する。様々な値を代入(探索)していく中で、ハッシュが特定の条件を満たす場合にマイニングが成功となる。

暗号資産のマイニングの種類

マイニングは、ブロックチェーンの更新の成功報酬として、新たな暗号資産を取得するもので、その本質は、コンピュータの計算能力をお金に変えるビジネスと言えます。

現在、マイニングのやり方には、ソロマイニング、プールマイニング、クラウドマイニングの3つがありますが、昨今では、競争が激しいため、多額の設備投資により、ハイスペックのパソコンを多数揃え、また安定稼働のために冷却装置や非常用電源なども整備する必要があります。

|ソロマイニング|
一人(単独)でマイニングを行うこと。

|プールマイニング|
グループでマイニングを行うこと。また、マイニングを行う集団をマイニングプールという。

|クラウドマイニング|
マイニングを行っている会社等に出資し、代わりにマイニングを行ってもらうこと。