バルチック海運指数

読み方: ばるちっくかいうんしすう
英語名: Baltic Dry Index(BDI)
分類: 海上運賃

バルチック海運指数(BDI)は、「バルチック・ドライ・インデックス」とも呼ばれ、英国のロンドンにあるバルチック海運取引所が算出・公表する、外航不定期船(外航ばら積み船)の運賃の総合指数をいいます(1985年=1000)。これは、海上輸送にかかる用船料(船舶の賃貸借料)の動きを表しており、現在、国際的な海上運賃の指標となっているほか、世界経済や商品価格の先行指標ともされています。

なお、本指標は、外航海運市場だけでなく、株式市場でも注目されており、実際に海運会社の業績の先行きを判断する材料にもなるため、特に不定期船を主力とする会社(海運株)の株価は同指数に連動しやすい傾向があります。

バルチック海運指数の算出・公表

バルチック海運指数は、バルチック海運取引所が世界各国の海運会社やブローカーなどから報告を受けた、スポット(1年以下の短期)契約で運航する外航ばら積み船の用船料を船のサイズ・航路毎に集計し、1985年1月4日を1,000として指数化して算出され、毎営業日のロンドン時間13時(日本時間22時、サマータイム期間中は21時)に公表されています。

※外航ばら積み船:鉄鉱石や石炭、穀物といったドライカーゴ(Dry Cargo:液体や生鮮貨物等以外の一般貨物)を運搬する船。

バルチック海運指数の変動要因

バルチック海運指数は、世界の船舶の需給バランスにより変動しますが、その需給は、直接的には、海上貿易量(海上の荷動き量)によって規定され、また間接的には、その荷動き量の背景となる主要貿易国および世界経済の景気変動に影響を受けています。

その他に、主要港湾における船舶の沖待ち増加を受けた滞船、荷役(積み下ろし)のためのインフラの過不足や混雑状況、モンスーン・ハリケーン等の気象条件の影響なども本指数の変動要因として挙げられます。

バルチック海運取引所の概要

バルチック海運取引所(Baltic Exchange)は、「ロンドン海運取引所」とも呼ばれ、英国のロンドンに本拠を置き、海運市況情報の提供やブローカー業務、紛争処理などを行っています。

現在、BDI(総合型)以外にも、BCI(ケープ型)、BPI(パナマックス型)、BSI(スープラマックス型)、BHSI(ハンディサイズ型)など細かく分かれた指数や、コンテナ船の運賃指数なども算出・公表しています。また、不定期船のサイズ・航路毎に実際の取引価格指標となる運賃もドル建てで公表しています。

※バルチック海運取引所は、2016年にシンガポール取引所(SGX)に買収され、現在、SGXの傘下企業となっている。