円安
読み方: | えんやす |
---|---|
分類: | 通貨状況 |
円安は、為替レート(為替相場)において、日本円が外国通貨に対して弱くなることをいいます。これは、外国為替市場で、日本円の価値が相対的に低く(安く)なることを意味し、例えば、ドル/円では、1ドルが100円から110円になるようなケースが挙げられます。
目次:コンテンツ構成
為替相場の歴史(円安)
日本の為替相場の歴史の中で、日本円(円)が1973年2月に変動相場制に移行した後は、円に対する各国通貨はその時々の経済情勢によって価値が大きく変動するようになりました。
これまでに大幅な円高は、1995年4月の80円割れや2009-2011年の80円台、2011-2012年の70円台など海外要因等で何度か見舞われる一方で、バブル崩壊後の超低金利政策やデフレ脱却のための量的緩和政策などにより、円安が進行することも度々ありました。
円安の影響とスタンス
円安になると、輸出関連産業や観光産業などが恩恵を受ける一方で、輸入関連産業は損失(不利益)を被ることになりますが、長年、日本は世界の中で輸出立国のため、政界や産業界(製造業等)では、輸出競争力において優位な「円安」を望むことが多いです。
なお、為替相場の円高や円安の水準は相対的なものであるため、メジャー通貨の米ドルやユーロの水準と比較できる「日経通貨インデックス」は結構参考になります。