イスラム債券/スクーク

読み方: いすらむさいけん
英語名: Islamic Bonds/Sukuk
分類: イスラム債

スクーク(Sukuk)は、「イスラム債券(イスラムボンド)」とも呼ばれ、イスラム金融の商品の一つで、イスラム法(シャリア)に基づいて発行される債券をいいます。

国際金融史において、イスラム金融が世界的に広がった要因の一つになったもので、本格的に普及し始めたのは、2000年代に入ってからです。

イスラム債券(スクーク)の仕組み

通常の債券は、利付債でも割引債でも金利系の商品であるため、シャリア不適格となりますが、この金利相当部分(投資家が得る運用益)の原資として、実態を伴う事業活動からの収益を充当することでシャリア適格とする仕組みが開発され、イスラム債券(スクーク)の発行が可能となりました。

具体的には、債券の発行体として、特別目的会社(SPC)を設立し、金利相当部分(クーポン)の原資を産むスキームとして、イジャラ(リース取引)やムシャラカ(共同出資による共同事業)、ムラバハ(商品取引)などの実態を伴う事業活動を組み込むことで、イスラム法が禁じる利子の受け払いを排除し、シャリア適格としています。

※事業活動については、イスラム法に反するアルコール(酒)や豚肉、ギャンブルなどに関連するものは除外される。

イスラム債券(スクーク)の活用

イスラム債券(スクーク)は、中東湾岸諸国やマレーシア、インドネシアなどのイスラム国家において、インフラ事業向けの資金調達などに活用されることが多く、オイルマネーの主要な受け入れ先の一つにもなっています。

また、スクークの発行による資金調達は、イスラム系の企業だけでなく、欧米企業や日系企業によるもの、国際機関によるものなどもあり、実際、世界最初の発行は、石油メジャーのロイヤル・ダッチ・シェルのマレーシア現地法人によるものでした。

なお、マレーシアなどでは、スクークの発行の場合、通常の社債に比べて、資金調達コストが安くなる傾向があります(他市場では、逆の場合もあり)。