既発債
読み方: | きはつさい |
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英語: | Already-issued bond |
分類: | 債券区分 |
既発債(既発債券)は、既に市場に流通している債券で、発行日以降の債券をいいます。これは、債券の流通市場(セカンダリーマーケット)で市場実勢に基づいて取引(売買)され、取引価格(時価)は、発行体や残存年限、金利などの要因によって常に変化します。
一方で、既発債に対して、新規に発行される債券を「新発債(募集債)」と言います。
◎既発債は種類が大変豊富で、円建て既発債券と外貨建て既発債券がある(取扱銘柄は金融機関によって異なる)。
◎既発債で流通量が一番多いのは、国が発行する「国債」。
◎市場で既発債を購入する投資家にとっては、その債券の残存年限が資金を運用できる最長期間となる。
なお、既発債を購入し、償還日まで保有した場合の利回りを「最終利回り」と言い、通常、債券投資の利回りを見る場合に、公社債の流通市場で最もよく用いられています。
※最終利回り:債券の購入から償還までの全期間内に入ってくる受取利息と償還差損益の総計金額を、1年当たりに換算して、投資元本に対して年何%の利回りになるのかを見るもの。