JRE POINT(JREポイント)

JRE POINT(JREポイント)とは、JR東日本グループの共通ポイントサービスをいいます。これは、2016年2月に、JR東日本グループの駅ビルの共通ポイントとして開始され、その後、Suicaポイント、ビューサンクスポイント、えきねっとポイントなどが統合されたものです。

現在、Suicaやビューカード、JRE POINT カード、JRE POINT アプリなどで、JRE POINTが貯まって使えるようになっており、具体的には、鉄道で貯めたポイントをショッピングなどで、またショッピングなどで貯めたポイントを鉄道で相互に使えるようになっています。

目次:コンテンツ構成

JRE POINTの種類

JRE POINTには、Suicaやビューカード、JRE POINT カードといった、登録サービスの利用で貯まる「通常ポイント」と、キャンペーンなどでもらえる「期間限定ポイント」の二つがあります。

現在、通常ポイントの有効期限については、最後にポイントを獲得・利用した日から2年後の月末まで有効となっており、残高が変動するたびに有効期限は自動延長されます。一方で、期間限定ポイントの有効期限については、予め定められた有効期限を迎えると失効します。

JRE POINT

JRE POINTの仕組み

JRE POINTは、JR東日本グループの鉄道や駅ビルなどの利用者であれば、日常的に貯められる機会が結構多いのですが、意外と仕組みを知らないため、ポイントを貯めていない方も多いです。ここでは、知っておいた方がよい、基本的な仕組みを3つほど説明したいと思います。

JRE POINTのサイトで登録

JRE POINTは、基本的には、JRE POINTのサイトで会員登録して、利用する仕組みになっています。例えば、Suicaでポイントを貯めて使うには、JRE POINTのサイトで会員登録して、普段利用しているSuicaを、JRE POINTに登録することが必要です(登録しなければ、ポイントは利用できず)。

JRE POINTのサイトで一元管理

JRE POINTのサイト(マイページ)では、JRE POINTを一元管理できるようになっています。

現在、JRE POINTには、Suicaやビューカード、JRE POINT カード、JRE ポイントアプリといった、JRE POINTを貯めて使えるツールが複数あるため、これらをJRE POINTのサイトに登録し、一元管理して、カードの追加・削除、各種履歴の確認、登録情報の確認・変更、交換商品の申込みといったことができるようになっています。

JRE POINTの連携

JRE POINTが貯まって使えるサイトである、「えきねっと」や「JRE MALL」などと連携させるには、それぞれに会員登録をして、事前にJRE POINT会員番号の連携手続きが設定されていることが必要です。

※JRE POINT会員番号:JRE POINTに会員登録した場合に作成される、10桁の番号。

JRE POINTの加盟店

JRE POINTは、基本的には、JR東日本の路線沿いが対象となっており、現在、JRE POINTの加盟店は、緑色のステッカーの貼ってある加盟店と、黄色のステッカーの貼ってある加盟店の二つがあります。

緑色のステッカーの貼ってある加盟店は、JRE POINTカードの提示でポイントが貯まるのに対して、黄色のステッカーの貼ってある加盟店は、JRE POINTに登録したSuicaの利用でポイントが貯まります。また、緑と黄色のステッカーが両方貼ってある加盟店では、JRE POINTカードを提示して、JRE POINTに登録したSuicaで支払うと、ダブルでポイントが貯まります。

緑色のステッカーの貼ってある加盟店

緑色のステッカーの貼ってある加盟店については、アトレ、シャル、シャポー、ペリエ、セレオ、ビーンズ、エキュート、グランスタといった、JR東日本グループの駅ビル等のお店が挙げられます。

現在、緑色のステッカーの貼ってある加盟店では、JRE POINTカードやバーコードなどの提示で、100円(税抜)ごとに1ポイントが貯まります。

黄色のステッカーの貼ってある加盟店

黄色のステッカーの貼ってある加盟店については、JR東日本グループのお店・サービスと、街ナカのお店・サービスの二つがあります。この中で、代表的なところとしては、NewDays、KIOSK、ルミネ、ベックスコーヒーショップ、車内販売、STATION WORK、イトーヨーカドー、タイムズなどが挙げられます。

現在、黄色のステッカーの貼ってある加盟店では、登録したSuicaの利用(支払い)で、100円(税込)ごとに1ポイント貯まる所と、200円(税込)ごとに1ポイント貯まる所があります。

JRE POINTのツール

JRE POINTは、JR東日本グループの共通ポイントサービスで、現在、JRE POINTを貯めたり、使ったりする上で活用するツールとして、Suica、ビューカード、JRE POINT カード、JRE POINT アプリなどがあります。

これらのツールは、意外とポイント面が知られていないので、ここでは、一つずつ紹介していきたいと思います。

Suica

Suicaとは、鉄道やバス、買い物などで利用できる、電子マネー(Suica電子マネー)が付いた、JR東日本のICカードです。これには、「Suica定期券」「My Suica(記名式)」「Suicaカード」の3種類があり、またSuicaと携帯情報端末がひとつになった「モバイルSuica」もあります。

Suicaでは、発行して以降、何もしなければ、JRE POINTを利用できません。そのため、Suicaで、鉄道や駅ビル、売店などで、JRE POINTを貯めて使えるようにするには、JRE POINTのサイトで、Suicaを登録する必要があります。なお、この登録では、ICカードとモバイルの複数のものを登録できますが、一方で無記名のものは登録できません。

現在、登録したSuicaでは、Suicaのチャージ残額で、JR東日本のSuica利用可能エリアでの鉄道利用と、黄色のステッカーのJRE POINT加盟店での買いもので、JRE POINTが貯まります。また、貯まったJRE POINTを、1ポイント=1円から、登録したSuicaへチャージして使うことができます。

ビューカード

ビューカードとは、JR東日本の子会社のビューカードが発行するクレジットカードです。これには、様々な種類がありますが、その中で、Suica、定期券機能、JREポイントカード、クレジットカードが一つになった、「ビュー・スイカカード」と「JREカード」の二つが定番となっています。

この二つの大きな違いは、ポイントの付き方で、具体的には、ビュー・スイカカードが年間の利用額に応じてボーナスポイントがプレゼントされるのに対して、JREカードは、駅ビルや駅ナカ、JRE MALLで最大3.5%のポイント還元があります。

また、この二つのカードの他に、ポイント優遇や付帯サービスの充実した「ビューゴールドプラスカード」や、ビックポイントとJRE POINTの両方が貯められる「ビックカメラSuicaカード」なども人気があります。

<JRE POINTの注意点>

◎いずれのカードも発行された時点で、カードポイントとして、JRE POINTが貯まって使えるようになっている。

◎JRE POINTを広く連携して使うには、JRE POINTのサイトで、別途、ビューカードを登録する必要がある。

◎Suica付きのビューカードの場合、SuicaでJRE POINTを貯めて使えるようにするには、別途、JRE POINTのサイトで、Suicaを登録する必要がある。

JRE POINT カード

JRE POINT カードとは、駅ビルなど、緑のステッカーの貼ってある、JRE POINT加盟店でのショッピングや飲食などで、JRE POINTが貯められる、ポイント専用カードです(カード発行は無料)。

これは、Suicaとは別の仕組みのものなので、SuicaでJRE POINTが貯められるようになっていても、JRE POINT カードを持っていなければ、緑のステッカーの貼ってある、JRE POINT加盟店でポイントを貯められません。そのため、Suica以外でも貯めたい方は、別途、駅ビル等のサービスカウンターや加盟店などで、JRE POINT カードを作成し、JRE POINTのサイトで登録する必要があります。

なお、JRE POINT カードと一体型となった、クレジットカードのVIEWカードでは、単体でJRE POINT カードを作る必要はなく、また専用カードではなく、スマホのアプリでも利用できるようになっています。

JRE POINT アプリ

JRE POINT アプリとは、JRE POINTのサイトで会員登録をすることで利用できる、スマートフォンのアプリです。

これは、JRE POINT カードを代用できるもので、具体的には、バーコード表示、ポイント残高、デジタルクーポン、チェックイン、ミニゲーム、キャンペーン、有効期限等の通知といった利便性を提供しています。

なお、スマホのアプリで、JRE POINTを利用する方法には、JRE POINT アプリの他に、LINEマイカードに、JRE POINTを登録するといった方法もあります。

JRE POINTの貯め方

JRE POINTは、JR東日本グループの共通ポイントサービスで、現在、鉄道の利用、買いもの、ビューカードの利用、JRE POINTのサイトやアプリ、他ポイントからの交換などで貯まるようになっています。また、JRE POINTのマイページに、Suicaやビューカード、JRE POINTカードなどを登録することで、複数のツールから貯まったポイントを一元管理できるようになっています。

ここでは、JRE POINTの主な貯め方について、簡単に紹介したいと思います。

鉄道の利用

鉄道の利用でのJRE POINTの貯め方には、JRE POINTに登録したSuicaで鉄道に乗って貯める方法と、えきねっとを活用した新幹線乗車やツアー利用等で貯める方法があります。

現在、登録したSuicaで鉄道に乗って貯める方法では、Suicaのチャージ残高での鉄道乗車、Suicaグリーン券の購入、モバイルSuica定期券の購入、タッチでGo!新幹線などが挙げられます。

・カードタイプのSuica:200円ごとに1ポイント
・モバイルSuica:50円ごとに1ポイント

また、えきねっとを活用する場合は、事前にエキネットに会員登録し、JRE POINTと連携させておく必要があります。

買いもの

買いものでのJRE POINTの貯め方には、駅や街中のJRE POINT加盟店と、ショッピングモールサイトのJRE MALLでの買い物で、貯める方法があります。

◎緑色のステッカーの貼ってある加盟店では、100円(税抜)ごとに1ポイント貯まる。

◎黄色のステッカーの貼ってある加盟店では、100円(税込)ごとに1ポイント貯まるお店と200円(税込)ごとに1ポイント貯まるお店がある。

<JRE MALLについて>

JR東日本が運営する、JRE POINTが貯まって使える、インターネット上のショッピングモールサイト(2018年にオープン)。各ジャンルの商品の他に、独自の鉄道グッズもあり、またふるさと納税のコーナーもある。

ビューカードの利用

ビューカードをお持ちの方は、買いものや飲食などの支払いにビューカードを利用すると、利用金額1,000円(税込)につき5ポイント貯まります。

また、えきねっとやモバイルSuicaなどの「VIEW プラス」対象サービスの利用(ビューカードでの支払い)や、ビューカードが運営するポイントモールの「VIEWショッピング ステーション」の利用で、より多くのポイントが貯まります。

さらに、Suicaのオートチャージ機能で、ビューカードのクレジット払いを利用すると、1.5%(通常の3倍)のポイントが貯まります。

サイトやアプリ

JRE POINTのサイトやアプリで紹介される、おトクなポイントキャンペーンを活用すると、ポイントがより多く貯められます。また、アプリ限定のゲームやイベントなどでもポイントを貯められます。

JRE POINTの使い方

JRE POINTは、JR東日本グループの共通ポイントサービスで、現在、買いもの、Suicaへのチャージ、鉄道の利用、JRE POINTのサイト、JR東日本グループのサービス利用などで使えるようになっています。

ここでは、JRE POINTの主な使い方について、簡単に紹介したいと思います。

買い物

JRE POINTは、買いものでは、JR東日本グループの駅ビルで使う方法と、ショッピングモールサイトのJRE MALLで使う方法があります。

◎緑色のステッカーの貼ってある、駅ビルの中のお店では、1ポイント=1円で、支払いにポイントを使える。

◎ショッピングモールサイトのJRE MALLでは、1ポイント=1円で、支払いにポイントを使える。

Suicaへのチャージ

現在、貯まったポイントは、JRE POINTのサイト(マイページ)において、登録したSuicaに、1ポイント=1円として、1ポイント単位でチャージできるようになっています。なお、Suicaにチャージできるのは、通常ポイントのみで、また1回の申請は、10,000ポイントまでとなっています。

鉄道の利用

鉄道の利用でのJRE POINTの使い方には、Suicaグリーン券への交換やえきねっとでの利用があります。

◎(JRE POINT用)Suicaグリーン券では、JR東日本管内のグリーン車Suicaシステム搭載の普通列車グリーン車の自由席に交換できる。

◎えきねっとでは、特典チケットや座席のアップグレードに使える。

JRE POINTのサイト

現在、貯まったポイントは、JRE POINTのサイトで、ポイント数に応じて、様々な商品と交換できるようになっています。また、ビューカードを持っている場合は、貯まったポイントを登録した家族メンバーに移行できるようになっています。

JR東日本グループのサービス

現在、JR東日本グループのサービスでは、以下のようなもので、JRE POINTが使えるようになっています。

・JR東日本のふるさと納税サイトの「JRE MALLふるさと納税」
・交通系スマホアプリの「Ringo Pass」
・JR東日本のシェアオフィスの「STATION WORK」
・ロッカー予約サービスの「To Locca(トロッカ)」
・Tabi-CONNECTの「エキトマチケット」 他

JRE POINTステージ

JRE POINTステージとは、JRE POINTの利用状況に応じた、4つの会員ステージを設定し、各ステージごとに特典を用意した、JRE POINTの会員を対象としたサービスをいいます(エントリー等の事前手続きは不要)。

◎ステージ1、ステージ2、ステージ3、プレミアムの4つのステージに応じて特典が用意されており、上位のステージになるにつれて特典の数やグレードもアップする。また、2期連続でプレミアムの条件を達成した会員の方に対する特典も用意されている。

◎会員ステージは、6か月間のJRE POINTの利用実績をもとに次の6か月間のステージを決定し、4月1日と10月1日の年2回更新される。

※初回ステージの適用と特典の提供は、2023年10月1日開始。初回ステージは、2023年3月1日~8月31日の利用状況で決定。

ブランドカテゴリー

YouTube(動画)

iFinancial TV