監査法人

読み方: かんさほうじん
分類: 法人

監査法人は、公認会計士法に基づき、大企業等の監査証明業務を組織的に行うことを目的として設立された法人をいいます。

5人以上の公認会計士が社員(出資者)となり、主たる事務所の所在地において設立の登記をすることによって成立し、また内閣総理大臣への届け出を要します。

当初は、監査法人の全ての社員は、合名会社と同様、損害賠償の無限連帯責任を負うと規定されていましたが、時代の変化の中で法人規模の拡大により経営実態に合わなくなってきたため、2008年に公認会計士法等の一部が改正され、社員の全部を有限責任社員とする「有限責任監査法人」の制度が導入されました。

◎有限責任監査法人では、その財産をもって完済することができない債務がある場合、監査証明毎に指定・通知する業務を担当する指定有限責任社員が本債務を弁済する責任を負い、それ以外の社員は出資の価額を限度として責任を負うことになる。

◎有限責任監査法人の見返りとして、財産的基盤やディスクロージャーの充実を図らなければならず、また内閣総理大臣への登録が義務づけられている。

現在、日本では、EY新日本、トーマツ、あずさ、PwCあらたの4大監査法人が市場を寡占し、また各々が世界の4大会計事務所であるアーンスト&ヤング、デロイト・トウシュ・トーマツ、KPMG、プライスウォーターハウスクーパースと提携しています。

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