うねり取り

読み方: うねりどり
分類: 投資手法

うねり取りは、銘柄の値動きの周期性を利用して利益を上げる投資手法をいいます。

プロの相場師が実践する手法の一つで、具体的には、自分の好みに合った銘柄を見つけ、自分の変動感覚(値動きを受け止める感覚)を基に、対象銘柄の値動きの周期性を利用して、安値から高値、高値から安値のそれぞれの動きの中で、買い玉や売り玉を何度かに分けて作って利鞘(利益)を得ようとするものです。

一般に市場で取引される銘柄には、特に固有の材料がなくても、価格は常に変動しながら、ある程度の周期性を見せる傾向があり、この価格の自律的な動きを把握し、その上げ下げの中で建玉(ポジション)をうまく変化させれば利益を取れるのではないだろうかというのが、うねり取りの基本概念となっています。

ちなみに、その歴史は、江戸時代の米相場で確立されたと言われ、その後、商品先物相場や株式相場で広く利用され、今日では、値動きの周期性に注目するというシンプルさから、株価指数先物・オプション取引や外国為替証拠金取引などでも使われています。

◎テクニカル分析やファンダメンタル分析、市場テーマなどとは無縁で、価格の自律的な上げ下げに注目したシンプルな投資手法である(注目すべきものは、対象銘柄の値動きのみ)。

◎材料で銘柄を選ぶのではなく、うねり取りに適した銘柄の中から自分の好みに合ったものを見つけ、その銘柄の値動きをしっかりと把握し、継続的に売買を行って利益を上げる。

◎最初は試し玉から入り、何度かに分けて買い玉(ロング)または売り玉(ショート)を作る「分割売買」が基本である。その際に自分の感覚が正しそうであれば増額し、違っていそうであれば減額し、適宜調整する。また、時には休むことも必要である。

◎成功のカギとなるのは、銘柄の値動きの把握と共に、自分の変動感覚の向上である。また、うねり取りの独自の売買技術(ナンピン・乗せ・ツナギ等)もしっかりと身につける必要がある。

◎長年の経験と努力で、うねり取りに熟達して利益を継続的に上げられるようになると、値動きの周期性は時代を問わないので、一生ものの投資スキルとなる。それゆえ、投資の玄人にも支持される。

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