Markit iTraxx Japan インデックス

英語: Markit iTraxx Japan Index
分類: 各種指数

Markit iTraxx Japan インデックス(マークイット・アイトラックス・ジャパン指数)は、IHS Markitが算出・公表する、投資適格を有する日本国内企業のCDS(クレジット・デフォルト・スワップ)取引を指標化した、信用リスク取引市場における代表的なインデックスをいいます。

現在、それ自体が取引可能であるほか、市場参加者にとっては、CDS市場の動向や構成銘柄の動きを見るための一つの手段にもなっています。

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Markit iTraxx Japanとは

Markit iTraxx Japanは、日本国内の信用リスク取引市場の動向を示す、代表的なクレジット・インデックスです。

◎マーケットにおいて取引される、流動性の高い日本企業40銘柄のCDSによって構成され、また選定される銘柄は、投資適格の日本企業が対象となっている。

◎ライセンスを保有するマーケット・メーカー(証券会社等)が、日次ベースでインデックスの取引実勢終値(スプレッド)を同社に提供し、一定のルールに基づき、クリーニング・平均することにより、価格の算出が行われる。

Markit iTraxx Japanの銘柄更新

Markit iTraxx Japanは、6カ月毎(3月20日と9月20日)に新しいシリーズがリリースされ、銘柄更新が行われます。また、最も新しいシリーズを「オン・ザ・ラン」、古いものを「オフ・ザ・ラン」と言います。

その仕組みは、1本のインデックスの銘柄が随時変更されるのではなく、6カ月毎に新しいシリーズが組成されることから、オフ・ザ・ランとオン・ザ・ランが並行して取引されることが一つの特徴となっています。

信用リスク取引市場のCDS取引

市場参加者は、信用リスク取引市場において、CDS取引やCDSインデックス取引をする場合、日々算出される「スプレッド」を見て、価格状況を判断することになります。

●スプレッド

信用リスクを取る際に必要な対価である保証料に類するもので、ベーシス・ポイントで表記され、日本国内の信用リスクが高まるとスプレッドは大きくなり、逆に信用リスクが低くなるとスプレッドは小さくなる。

●期間(取引の年限)

標準的には5年物の取引が行われているが、3年物や7年物、10年物などの取引も行われている。

IHS Markitについて

IHS Markitは、世界一流の顧客基盤を有する、英国のロンドンに本社を置く、グローバルな大手情報サービス会社でしたが、2022年にS&P Globalと合併し、同社の一部門となりました。

現在、金融サービス、エネルギー、運輸の分野で最先端に位置し、世界経済を牽引する主要な産業や市場に対して、重要な情報、分析ツール、ソリューションなどを提供しています。

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