国際決済銀行(BIS)

読み方: こくさいけっさいぎんこう
正式名: Bank of International Settlement(BIS)
分類: 国際機関

国際決済銀行(BIS)は、1930年に世界の主要国の共同出資で設立された、各国の中央銀行をメンバーとする組織(国際銀行)をいいます。

元々は、第一次世界大戦後のドイツの賠償支払いに関する事務を処理するために発足し、それが名称の由来となっています。また、現在は、中央銀行間の協力促進のための場を提供しているほか、中央銀行からの預金の受入れ等の銀行業務も行っています。

目次:コンテンツ構成

国際決済銀行(BIS)の加盟国と理事会

現在、国際決済銀行(BIS)は、スイスのバーゼルに本部を置き、日本を含む63カ国・地域の中央銀行が加盟しています。

また、BISの事実上の最高意志決定機関である理事会は、アメリカ、イギリス、ドイツ、フランス、イタリア、ベルギーから派遣される職権理事6人と任命理事6人、それに加えて、日本、カナダ、オランダ、スウェーデン、スイスが派遣する選出理事5人の合計17人の理事で構成されています。

日本銀行は、1994年9月以降、理事会のメンバーとなっている。

国際決済銀行(BIS)の目的と業務

国際決済銀行(BIS)は、第二次世界大戦後、主として中央銀行間の国際協力の要として活動していますが、その目的と業務は、中央銀行間の協力の促進、国際金融業務に対する便宜の供与、国際金融決済の受託・代理業務などを行うこととなっています。

具体的には、各国の中央銀行からの預金の受け入れや為替の売買を行っているほか、国際金融問題について各国の中央銀行が討論する場にもなっています。

国際決済銀行(BIS)の会合

国際決済銀行(BIS)では、毎年6月(7月)に年次総会が開催され、それ以外にも検討内容に応じてメンバーを入れ替えた、以下のような会合(総称して「中央銀行総裁会議(総裁会議)」)が開催されています。

●G10総裁会議(Meetings of the Governors of the G10 Countries:11か国の中央銀行総裁による会議)

●グローバル・エコノミー総裁会議(Global Economy Meetings:主要30か国・地域の中央銀行総裁による会議)

●拡大総裁会議(All Governor's Meetings:加盟している全ての中央銀行総裁による会議)

また、グローバル・エコノミー総裁会議の下に設置されている、グローバル金融システム委員会(CGFS)や決済・市場インフラ委員会(CPMI)、市場委員会(MC)などの各種委員会では、国際金融などに関する、その時々の問題に応じたテーマについて検討が行われています。