CPT

CPTは、"Carriage Paid To"の略で、貿易において、輸送費込みのことをいいます。

インコタームズ2020が規定する「いかなる単数または複数の運送手段にも適した規則（Rules for Any Mode or Modes of Transport）」の一つで、売主（輸出業者）が輸入国（指定場所）まで輸送費用を負担し、また指定場所で物品（貨物）を運送会社に引き渡した時点で、輸出業者から輸入業者に危険（リスク）の負担が移転するというものです。

※インコタームズ（Incoterms）：国際商業会議所（International Chamber of Commerce：ICC）が制定した貿易取引条件の解釈に関する国際規則。

一般にCPTは、コンテナ輸送での取引の場合に使われるため、運送会社の持つコンテナヤードやコンテナフレイトステーションなどで貨物が引き渡された時点でリスクが移転します。

なお、インコタームズ2020の「いかなる単数または複数の運送手段にも適した規則」には、CPT（輸送費込み）の他に、EXW（工場渡し）、FCA（運送人渡し）、CIP（輸送費保険料込み）、DAP（仕向地持込渡し）、DPU（荷卸込持込渡し）、DDP（関税込持込渡し）があります。