WAON(ワオン)

WAON(ワオン)とは、イオングループが提供する、端末(専用リーダー)にかざして支払う、非接触型決済方式の電子マネーをいいます(2007年から開始)。

事前にチャージ(入金)をして、支払いをすることができる、プリペイド型(前払い)の電子マネーで、現在、WAONで支払いをするとポイントが貯まります。また、決済面の技術では、近距離無線通信技術のNFCのTypeFに準拠したFeliCa(フェリカ)を採用しています。

ちなみに、WAONという名称は、複数の音が調和してできる「和音」に由来し、またWAONのイメージキャラクターには、「Happy Waon(ハッピーワオン)」と名付けられた「白い犬」を採用しています。

目次:コンテンツ構成

WAONの種類

電子マネーのWAONには、様々な種類がありますが、大きく分けて、カードタイプとモバイルタイプの二つがあります。また、カードタイプには、WAONの専門カード、クレジットカード一体型、キャッシュカード一体型の三つがあります。

WAONの専門カード(プロパーカード)

最もベーシックなプロパーカードには、「WAONカード」と「WAONカードプラス」の二つがあり、どちらも券面のデザインは同じですが、一方で、この二つの違いはチャージ面となっています。

WAONの専門カード(提携カード)

WAONには、プロパーカードの他に、様々な提携カードが用意されており、現在、ご当地WAON、サッカー大好きWAON、提携WAONカードの三つがあります。

◎ご当地WAONは、自分が応援する地域に、利用金額の一部がイオンを通して寄付され、地域の活性化に役立てられるカード。

◎サッカー大好きWAONは、自分が応援する、J1からJ3のサッカークラブに、利用金額の一部がイオンを通して寄附され、クラブのホームタウン活動に役立てられるカード。

◎提携WAONカードは、イオングループの内外の会社と提携したカード。

WAONのクレジットカード一体型

WAONのクレジットカード一体型には、イオンカード、イオンカードセレクト、イオンJMBカード、コスモ・ザ・カード・オーバスなどがあります。この中で、似たようなデザインである、イオンカードとイオンカードセレクトの違いは、イオンカードが、クレジットカードなのに対して、イオンカードセレクトは、キャッシュカードとクレジットカードの一体型となっています。

WAONのキャッシュカード一体型

WAONのキャッシュカード一体型には、イオンカードセレクト、イオン銀行キャッシュカード、イオン銀行キャッシュ+デビットなどがあります。これらは、イオン銀行で口座を開設すると発行されます。

WAONのモバイルタイプ

WAONのモバイルタイプは、iPhoneやApple Watchなど、iOS端末では、Apple Payで利用できるようになっており、またAndroid端末では、おサイフケータイやGoogle Payで利用できるようになっています。具体的には、iOS端末では、Apple WalletまたはWAONアプリで簡単に設定でき、またAndroid端末では、WAON対応アプリまたはGoogle Walletで簡単に設定できます。

なお、iOS端末ではWAONアプリ、Android端末ではモバイルWAONで設定した場合は、WAONのフル機能が使えるのに対して、Apple WalletやGoogle Walletで設定した場合は、機能面で一部制限があるのでご注意ください。

WAON(ワオン)

WAONの使える場所

WAONは、イオンやイオンモール、ダイエー、ミニストップ、ウエルシアなど、イオングループの電子マネーですが、イオングループのお店以外に、WAONマークのあるお店でも広く使えるようになっています。

現在、日本全国で、120万カ所を超える場所で使えるようになっており、イオングループ以外で有名なところでは、例えば、マクドナルド、吉野家、コメダ、餃子の王将、てんや、ツルハドラッグ、スギ薬局、ビックカメラ、エディオン、しまむら、コナカ、ABCマート、ヤマト運輸、ラウンドワン、コスモ石油などが挙げられます。

ちなみに、WAONは、イオングループの競合となるセブン&アイグループでは使えませんが、一方でコンビニでは、ローソンやファミリーマートなどのお店では使うことができます。

WAONの使い方

電子マネーのWAONを使うにあたって、チャージと支払いについて、簡単に説明したいと思います。

WAONのチャージ

WAONは、チャージ(入金)をして使う電子マネーのため、事前にお金を入金しておく必要があります。

現在、WAONのチャージ方法には、現金でのチャージ、クレジットカードでのチャージ、イオン銀行の口座からのチャージ、ポイントからのチャージ、外貨からのチャージがあります。また、チャージ上限額は5万円となっています。

なお、現金でのチャージについては、お店のレジ、イオン銀行ATM、WAONチャージャーなどでできるようになっています。

WAONの支払い

WAONは、日本全国のWAONマークのあるお店で、支払いに広く使えるようになっています。

実際に使うにあたっては、WAONマークのあるお店で、支払いの際に「WAONで」と言い、レジの端末(専用リーダー)に、カードタイプやモバイルタイプのWAONをかざすだけで支払いが完了します。

また、WAONは、イオン系列のサイトなど一部のネットショッピングの支払い、ヤマト運輸の宅配の支払い、一部の自動販売機の支払いなどにも使うことができます。

WAONのポイントサービス

電子マネーのWAONでは、買い物の支払いをしたり、キャンペーンに参加した場合、「電子マネーWAONポイント」が貯まります。

◎200円(税込)毎に1ポイントが貯まる
◎貯まったポイントは、1ポイント=1円分として、電子マネーのWAONに交換して利用できる

現在、WAONのポイントサービスにおいて、一つ注意事項があります。それは、smart WAONで会員登録(所有者情報登録)をすることによって、イオングループでのポイント付与が2倍になる一方で、付与されるポイントが、共通ポイントの「WAON POINT」になることです。

すなわち、会員登録をすることによって、イオングループ外では、通常の「電子マネーWAONポイント」が付与されるのに対して、イオングループでは「WAON POINT」が付与されます。

■電子マネーWAONポイント

WAONが使える「WAON加盟店」での買い物において、WAONで支払いをした場合に付与される、電子マネー専用のポイントサービス。

■WAON POINT

イオングループの対象店舗(WAON POINT加盟店)での買い物において、現金やクレジットカード、WAONなどで支払いをした場合に付与される、イオングループの共通ポイントサービス。

WAONのメリット

電子マネーのWAONのメリットについて、4つほど説明したいと思います。

◎WAONでは、現金を使わず、カードやスマートフォンなどをお店の端末(専用リーダー)にかざすだけで、すばやく簡単に支払いが完了する。

◎WAONはプリペイド型なので、誰でも安心して利用できる。具体的には、事前に入金して使うため、クレジットカードのように使いすぎて、後から返済不能になることがない。

◎WAONでの決済でポイントが貯まる。

◎WAONでは、現金やカードを手渡ししないので、衛生面(感染症対策)で安心と言える。

WAONの注意点

電子マネーのWAONを利用するにあたって、3つほど注意点を説明したいと思います。

◎WAONは、事前にチャージ(入金)をしなければ使えない。現在、WAONの残高は、買い物時のレシート、店舗設置の端末、WAONネットステーションなどで確認できる。また、モバイルでWAONを利用している場合は、残高や利用履歴などが、いつでもアプリで簡単に確認できる。

◎WAONでは、会員登録の有無によって、イオングループでの支払い時のポイントが異なる。これについては、会員登録をすると、例えば、イオンやミニストップなどで、WAONで支払った場合は、共通ポイントの「WAON POINT」が貯まり、一方でマクドナルドやローソンなどで、WAONで支払った場合は、「電子マネーWAONポイント」が貯まる。

◎WAONカードやモバイルWAON(スマホ等)の紛失・盗難時には、第三者による不正利用を防ぐために、WAONの停止処置が必要となる。

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