生命保険とは何か?

生命保険は、英語で「Life Insurance(ライフ・インシュアランス)」と呼ばれ、人の死亡または一定の年齢までの生存に対して、一定の金額を支払うことを約束する保険をいいます。これは、人の生死を保険事由とする保険の総称であり、また保険事由の定め方(保険事故)によって、「死亡保険」、「生存保険」、「生死混合保険」に分類されます。

一般に生命保険は、医療保険や傷害保険などと同様、人の身体に関する偶然な出来事を対象とする「人保険」に属し、また予め定められた一定の金額を支払う「定額保険」の代表的なものであり、その特徴面において、実際に生じた損害を填補する「損害保険」と区別されます。

生命保険の基本事項

生命保険とは、人の生死を保険事由とする保険の総称であり、日本の法律では、以下のように記されています。現在、日本においては、社会保険による死亡給付や養老給付もありますが、通常は、私保険によるものだけを「生命保険」と言い、日本では民間保険会社(生命保険会社)で営まれています。

ちなみに、近代的生命保険は、1762年英国で始まり、日本では1881年に創始されました。

<保険法第2条8号:生命保険契約>

保険契約のうち、保険者が人の生存又は死亡に関し一定の保険給付を行うことを約するもの(傷害疾病定額保険契約に該当するものを除く)をいう。

生命保険の本質

生命保険は、大勢の人が公平に保険料を負担し合い、万が一の時に給付を受ける、大勢の人による「助け合い」と「相互扶助」の仕組みで成り立つ「生活保障」と言えます。もう少し具体的に言えば、病気やケガ、死亡などによって、一定収入を維持できなくなった場合に、経済的損失をカバーするための生活保障制度と捉えることができます。

生命保険の基本分類

生命保険は、保険事由の定め方(保険事故)によって、死亡保険、生存保険、生死混合保険の3つに区分されます。

死亡保険
被保険者の死亡した時に限り、保険金が支払われる生命保険。

生存保険
被保険者が保険期間満了まで生存していた時に限り、保険金が支払われる生命保険。

生死混合保険
被保険者が一定期間生存した時にも、またその期間中に死亡した時にも保険金が支払われる生命保険。

生命保険の個人向け商品

現在、生命保険会社が提供する、個人向けの代表的商品には以下があります。

定期保険
契約時に定めた保険期間内に、被保険者が死亡した時は「死亡保険金」が、また所定の高度障害になった時は「高度障害保険金」が支払われる保険。

終身保険
被保険者が死亡または高度障害になった時に保険金が支払われ、また途中で解約した時には解約返戻金が戻ってくる、一生涯の死亡保障を確保できる保険。

養老保険
決められた保険期間内に、被保険者が死亡した時に死亡保険金が、また保険期間が終了(満期まで生存)した時に死亡保険金と同額の満期保険金が支払われる保険。

個人年金保険
保険会社に保険料を払込み、所定の据置(運用)期間満了後に運用成果(年金原資)を年金として、または一括で受取ることができるという仕組みになっている、「殖やす(運用)」、「受け取る(年金)」、「残す(保険)」の3つの機能がセットになった保険。

生命保険の守備範囲

生命保険に加入(契約)した場合、日常生活における守備範囲(リスクカバー)としては、死亡保障、医療保障、老後保障などが挙げられます。

・死亡保障
-死亡による遺族の生活費や教育費などに対する備え
・医療保障
-病気やケガによる手術費や入院費などに対する備え
・老後保障
-老後の生活費などに対する備え

生命保険の保険契約者保護制度

日本では、生命保険会社の経営が破綻した場合でも、保険契約がなくなるわけではなく、生命保険契約者保護機構(生命保険会社の保険契約者のための相互援助制度)により、一定の契約者保護が図られています。

現在、保護機構には、国内で事業を行う全ての生命保険会社が加入しており、万が一、生命保険会社が破綻した場合には、破綻保険会社の保険契約の移転等における資金援助、補償対象保険金の支払に係る資金援助等が行われます。