ポルトガル危機

読み方: ぽるとがるきき
英語: Portuguese Financial Crisis
分類: 金融危機

ポルトガル危機は、2011年3月から4月にかけて、ユーロ圏のポルトガル共和国において、資金調達面が困難になったことによる財政危機をいいます。

当時、財政が大きく悪化する中、3月23日に国際的な救済回避を目的に策定した緊縮財政策が議会に否決されたのを引き金に信用不安がエスカレートし(ポルトガル国債の利回りが急上昇し)、市場から自力で資金調達するのが困難になったことにより危機に陥りました。

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ポルトガル危機の背景

ポルトガルの財政危機の原因として、欧州債務危機がギリシャから飛び火したこともありますが、一方でポルトガルが21世紀に入ってからも景気低迷がずっと続き、財政赤字を長年拡大してきたという構造要因もありました。

実際、EU全体と比べて、研究開発支出が低いことや労働力のスキルが不十分であることなどを背景に労働生産性が低く、同国の経済成長率は低迷していました。

ポルトガル危機の支援とその後

2011年4月6日にポルトガル政府は、欧州連合(EU)に金融支援を要請し、最終的に780億ユーロの金融支援を受けることになりました。

その後、ポルトガルは、EUとIMFと協議した再建策を基に、構造改革や財政再建などを着実に進めた結果、アイルランド、スペインに続き、2014年5月に金融支援プログラムを脱却しました。

なお、一安心したのも束の間の2014年7月-8月には、ポルトガルの上場銀行最大手のバンコ・エスピリト・サント(BES)が経営危機に陥り、救済するという「銀行危機」も起きました。