初期過去勤務債務

読み方: しょきかこきんむさいむ
分類: 過去勤務債務

初期過去勤務債務は、「先発過去勤務債務」とも呼ばれ、確定給付型年金において、年金制度発足時に過去勤務期間を有する加入者の当該期間を通算して給付を行う場合に発生する積立不足をいいます。

制度発足時に発生した過去勤務債務で、具体的には、退職一時金制度を年金制度に移行する場合のように、企業年金制度発足時の加入者について、過去勤務期間(制度発足以前の勤務期間)を通算して給付額を算定する制度において、過去勤務期間に対応する積立金の不足分を指します。

一方で、初期過去勤務債務に対して、制度発足後における基礎率と実績との相違(予定利率と運用実績とのズレ等)や、制度変更(給付水準の変更等)により発生する積立不足を「後発過去勤務債務」と言います。

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