ポータビリティー

英語名: Portability
分類: 仕組み

ポータビリティーは、直訳すると「持ち運びができること」を意味します。これは、年金制度においては「年金原資の持ち運びができること」を意味し、転職の際に退職する会社の企業年金から年金原資を受け取り、転職先の企業年金に移換することを指します。

従来の日本の確定給付年金では、転職時に清算するしかなく、老後のための資産形成面では不利な状況に置かれていました。これに対して、確定拠出年金では、年金の運用・管理を企業から切り離せるため(年金原資が個人別口座で管理されているため)、転職しても積立金を転職先に移管できる仕組みとなっており、雇用の流動化が進む中で利便性がより高いと言えます。また、確定給付年金についても、2005年10月から年金通算措置の実施により、転職先企業の制度の規約と本人の同意を要件に、厚生年金基金確定給付企業年金との間でポータビリティーが確保されています。

なお、ポータビリティーが確保されない個別のケースについては、企業年金連合会で引き受け、将来、年金として受給できる途が開かれているほか、厚生年金基金や確定給付企業年金から確定拠出年金へのポータビリティーも確保されています。