ロンドン銀行間取引金利

読み方: ろんどんぎんこうかんとりひききんり
英語名: London Interbank Offered Rate (LIBOR)
分類: マーケット|指標

ロンドン銀行間取引金利(ロンドン銀行間貸し手金利)は、「LIBOR(ライボ)」のことで、イギリスのロンドン市場での資金取引の銀行間平均貸出金利のことをいいます。これは、金融機関ユーロ市場で資金調達をする(期間1年以下の短い資金をやり取りする)際の基準金利として用いられており、特に3カ月物と6カ月物は短期金利の指標として注目度が高いです。また、その前提となる資金取引は、2営業日後スタートで、利息は期日一括払い、金利は実日数÷360(通貨によっても異なる)で計算される設定となっています。

現在、ロンドン銀行間取引金利は、ICEベンチマーク・アドミニストレーション(ICE Benchmark Administration)により、一日に一度発表され、通貨別(米ドルユーロ英ポンド日本円スイスフラン)や期間別(1週間物、1カ月物、3カ月物、6カ月物、1年物など)に表示され、金融機関の資金調達コストの目安となると共に、国際金融取引の基準値(国際的な融資取引やスワップ金利などデリバティブ商品の基準金利)としても利用されています。

なお、レートについては、世界の主要銀行が貸し手として提示する金利から算出され、具体的には、主要銀行11~18行の提示した金利のうち、上下25%を除いた中央値の平均を算出しています。

ロンドン銀行間取引金利の改革と算出主体の変更

2000年代半ばに起ったLIBOR問題(貸出金利の不正操作)の再発防止を図るため、2012年に英国で金融サービス法が成立し、LIBOR改革が実施されることになりました。この改革は、現行の枠組みを維持した上で、ガバナンスや監督の強化、仕組みの改善などを通じて、LIBORの質と信頼性を向上させることを狙いとするもので、2014年2月から英国銀行協会(British Bankers' Association:BBA)に替わって、米取引所大手のインターコンチネンタル取引所(ICE)傘下のICEベンチマーク・アドミニストレーション(IBA)がLIBORの算出・運営を行うようになりました。

※かつては、「BBC LIBOR」と呼ばれたが、現在は「ICE LIBOR」と呼ばれる。

ロンドン銀行間取引金利の具体的な活用例

・デリバティブやスワップなどの計算で必要となるディスカウントレート(割引率)やリスクフリーレートなどは、LIBORがベースとなる(1年以内はLIBOR、1年超はSWAP)。
固定金利変動金利を交換する「金利スワップ」において、スワップレートスワップ取引における交換レート)には、変動金利の6カ月LIBORがよく用いられる。
・ファンド(投資信託)等で、短期金利を上回ることを運用目標とする際にベンチマークとして用いられる。
銀行は企業等に融資する際に、LIBORに一定のマージンを上乗せして貸し付けることがあり、この際に調達コストの割高・割安をLIBORとの比較で表現することもある(LIBORと同水準で資金調達ができた時には「LIBORフラット、Lフラット」、LIBORよりも低い水準で資金調達ができた時には「サブLIBOR」などと言われる)。