ロコ・ロンドン

英語名: Loco London
分類: マーケット|金

ロコ・ロンドンは、(ゴールド)においては、英国のロンドンで金の現物を受渡する相対取引をいいます。これは、マーケットメーカーと呼ばれるメンバーを中心とした2社間のOTC取引で、基本的には、電話やロイターディーリングと言った端末で取引が行われています。

現在、世界の金現物市場の中で、取引の中心となっているのがロコ・ロンドン取引で、またロコ・ロンドン市場は、ロコ・ロンドンを基準とした相対のスポット市場であると共に、金のマーケットメーカーが集中している地域でもあります。なお、世界の金取引の中心は、ロンドン市場以外には、香港市場、チューリッヒ市場、ニューヨーク市場があります。

ロコ・ロンドン市場の取引概要

ロコ・ロンドン市場の参加者は、ロンドンの銀行や金取引業者に金口座を開設し、取引を行う毎に自分の口座から相手の口座へ、その二営業日後に金の売り買いのネット数量を付け替えることによって決済します。また、その代金である米ドルは、取引の二営業日後に各参加者の指定するニューヨークの銀行の米ドル口座に振り込まれます。

<ロコ・ロンドン(金)の取引ルール>

・建値:ドル/トロイオンス(31.1035g)
・取引単位:5,000オンス(約156kg)※1
・決済条件:2営業日後支払い
・受け渡し:2営業日後ロンドンにて口座付け替え
・受け渡し供用品:LBMAにより指定されたブランド※2

※1.公式には4,000トロイオンスであるが、実際には5,000トロイオンスで取引
※2.99.5%以上、300~400オンス・バー、LBMAはロンドンの貴金属ディーラーの自主規制団体(London Bullion Market Association)

日本のロコ・ロンドン取引

ロコとは「置き場、~渡し」という意味で、ロコ・ロンドン取引とは「ロンドンでの金(ゴールド)や銀(シルバー)の相対取引」のことで、売買したゴールドやシルバーの受け渡し口座がロンドンにあることから、このように呼ばれます。本来、これらの取引を行なっているのは、商社や鉱山会社、貴金属業者などの大手の事業者などに限られます。

一方で、日本でロコ・ロンドン取引と呼ばれるのは、「ロコ・ロンドン取引と称する金取引」であり、本来の取引とは全くの別物で、その仕組みは、業者に証拠金を預けて、それを元に金の現物価格を指標として、レバレッジを効かせて売買を行う差金決済取引となっています。これは、実際にロンドン市場で金取引をするのではなく、業者と相対で取引するにすぎず、また金の現物が手に入るわけではなく、一時(2000年代後半に)被害が続出しました。なお、この類の投資勧誘話は、時間を置いて出てくることがあるので、今後もご注意ください。